出荷されている魚が春っぽくなってきました。
今朝の県営境港市場には、田後漁協所属船が1隻、鳥取県漁協網代港支所所属船が1隻水揚げしていました。
漁獲物は、アカガレイ、ハタハタが主体で、そのほかクロザコエビ(もさえび)やソウハチ(えてがれい)等が揚がっていました。
ハタハタは2歳魚(2017生まれ)中心です。大型の3歳魚(2016年生まれ)は少なく、1歳魚(2018生まれ)も少なそうな感じです。来週は試験船「第一鳥取丸」でハタハタの1歳魚の分布調査を行いますが、これまでの市場調査の感じでは、苦戦しそうです。
※写真は1箱だけ仕立ててあった「とろはた(全長20cm以上のハタハタ)」☆スラリーアイス仕立て
網代船は、もうかる漁業創設支援事業で実証試験を行っている船です。今朝の出荷でも、実証項目の一つである船上活〆を施したスズキとマダラがありました。
以下、おまけが多々
【おまけ1】
鳥取県漁協中山支所からマアジ、赤碕町漁協からマルゴ(2~3kgのブリ)が出荷されていました。
煮干しサイズのカタクチイワシについて、マルゴが沿岸に入っているようです。
マアジはスポンジ仕様。この仕様だと氷に接している面もボコボコにならず刺身がとりやすくて良いです。
【おまけ2】
今年は水温が例年より低下していない影響か死滅回遊のはずのソデイカ(あかいか)が隠岐から出荷されていました。
【おまけ3】
2月27日は予備試験用にホッコクアカエビ(あかえび)のサンプルが必要なため、網代港地方卸売市場に行っていました。今年最後の若松葉がに(脱皮6か月以内の雄のズワイガニ)やハタハタ、アカガレイ等が揚がっていました。
ホタルイカは、前年のような山口県見島沖での漁場形成は見られず、鳥取県沖に漁場形成しています。
量はまだ多くないですが、サイズは小さくなかったです(船頭からは見島で獲ったイカは小さかったとのこと)
境港でもあまり揚がっていないとの話でした。
【おまけ4】
2月28日は、昨年試行した墨止めコウイカを今年も賀露の漁業者がやっていただけるとのことで、関連機器を渡したついでに市場を覗きました。沖底は2隻が入港で、ハタハタ、アカガレイが主体でした。沿岸は刺網によるサワラが多く、にぎやかでした。