防災・危機管理情報


2019年3月20日

2019年3月19日 沖底(網代)

沖合底びき網の陸揚げ作業 水揚げ状況

今朝の網代港卸売市場には、地元船6隻が入港しました。今月に入り、ホタルイカ漁に切り替えた沖合底び網漁船もあり、主に境港に陸揚げする漁船も網代で荷揚げをする機会が増えました。

ちなみに、今年も昨年に引き続き、山口県見島沖でもホタルイカが漁場形成しているようです。水温が低い場合に漁場形成しやすい海域なので、今年の水温が下がりきらない温かい年での漁場形成に、見解が難しい状態です。成熟していない産卵可能サイズのスルメイカ(産卵回遊で南下している群れ)が境港で揚がっていますし、ここ近年よく言っていますが、今年も一段と魚の動きの予測が難しい年となりそうです。

ホタルイカ ホタルイカの魚箱(2隻分)

さて、いきなり余談からスタートしましたが、今朝の測定魚種は、アカガレイとハタハタです。

アカガレイは、昨年のように2月に集中して産卵ということにはなっていない状態で、例年のようにこの時期、抱卵個体の中には、もうすぐ産卵する吸水卵を持った個体や、産卵直後の個体が見られました。

ハタハタは、やはり2歳魚が主体で、先月に比べ若干大きくなっていますが、変わらず一山型のサイズ組成でした(3歳の大型魚は少ない)。漁獲物の中には色が黒く、体が細い秋田、青森で産卵したと思われる魚が少しですが混ざっている感じでした。

なお、1隻ですが、500リットルタンクでハタハタを出荷している漁船がありました。経費削減を考えたタンク出荷、少しだけでも高く買ってほしいところですが、網代では木箱出荷と変わらない相場とのこと(加工場が多い境港では高値になることもあるそうです)。鳥取市から来る業者の場合、輸送車が小さいため、タンクが積めないとのこと。網代地元の仲買に頑張ってもらいたいところです。

アカガレイ3番 ハタハタ2番

沖底1隻のハタハタの水揚げ状況 ハタハタのタンク売り

そのほか、この日はクロザコエビ(もさえび)中心にエビ類の出荷が多かったです。また、網代ではたぶんラストとなる松葉がに(雄のズワイガニ)の出荷がありました(最後も良いカニがいました)。

クロザコエビ(もさえび) イバラモエビ(おにえび)

松葉がに(雄のズワイガニ)3番

珍しいところでは黄金ガニ(ズワイガニ×ベニズワイの交雑種)が出荷されていました。

黄金ガニ(ズワイガニ×ベニズワイの交雑種)

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