木材を加工しカンナ削り、塗装を塗った木材・・・いったいなにができるのでしょうか?
使用する材料一式がこちら!!
木材は全て実習室で加工しました。
木材を組んでいきます。釘は使わずに、継手を込栓(こみせん)で組みます。
(込栓(こみせん)とは、二つの角材を接合した部分を固定するために横から打ち込む木材のことです)
一本一本の木材がとても重たいので、移動が簡単にできるようキャスターも取り付けました。
最後に塗装した木材をとりつけると・・・
出来上がりです!!
専用の指矩(さしがね:墨付けをするために使う直角定規)も作りました。
ここまでできたらどんな道具か、想像できた方もいるのではないでしょうか?
その正体は、「墨付け授業専用黒板」
墨付けとは、木造住宅の骨組みとなる木材に住宅寸法や組むための加工線などを墨を使って木材に書き写すことです。
訓練生と一緒に一つ一つの手順を確認しながら墨付けができるよう作りました。
墨付けは木造建築には欠かせません。
最近は手刻みも少なくなってきましたが、この訓練を卒業してからも、木材の心を打ったり、継手・仕口の墨付けを行える知識や技能を活かせてくれると嬉しいです!
★木材の心・・・心材(しんざい)といって、木の中心部分の木材のことです。木の種類によっては、赤みがかっていたりと色が濃く、強度・耐久性に優れているのが特徴です。
木材の種類や性質を理解し加工が出来るようになることは、大工になるための必要な技術です。
これからの建築業界を背負っていく訓練生に期待満々です!