イワシニューストンネット調査を行いましたのでその様子をご紹介します。
本調査はニューストンネットと呼ばれる目の細かい網を10分間曳網し、海面付近にいるイワシ類の仔稚魚を採取する事が目的になります。
調査点は鳥取県沿岸の5点です。
調査は天候に恵まれ、凪の中での調査となりました。
入網時の様子です。ネットにはフロートが付いていて、ネットを海面に浮かせながら曳網する事が出来ます。
曳網中の船の速度は3ノット、時速約6キロのゆっくりしたスピードです。
10分間の後ネットに付いた海洋生物等を海水でよく洗い流して先端の筒に集めます。
筒を開けて採取物を確認します。
今回は非常に沢山の「サルパ」が入網したようです。
透明なゼリーの様に見えているものが無数のサルパです。
検体ビンに移しました。
余りのサルパの量に魚が入っているか不安でしたが、沢山の稚魚が採れたようです。
因みに写真に写っている細長い魚はおそらくサンマの稚魚とのことです。
こんなに沢山のサンマの稚魚が採れる事は珍しく、船に同乗した研究員も驚いていました。
採取した稚魚は水産試験場にて詳しく調べられ、研究の貴重な資料となります。