資源調査をする上で、各調査船の漁獲効率を比較しておく必要があるため、5月11日から3泊4日の日程で隠岐周辺及び浜田沖の海域で、兵庫県の漁業実習船 但州丸と着底トロール網を使った並行操業を実施しました。
但州丸との共同調査も今年で7年目を迎えました。
今回は初日から生憎の海模様でスタートしました。
皆さまご存知のとおり海は凪の日ばかりではありません。
シケの中でも調査することがあります。
船乗りの言葉で「板子(いたご)一枚下は地獄」ということわざがあります。
どんなに穏やかな海で、頑丈な船に乗っていたとしても、船底にある板の向こう側は足の届かない深い海です。
この言葉は、船乗りの仕事は危険と隣り合わせ、という意味で使われます。
急な天候の変化で風が強くなり、波が高くなり、その影響で船の機器が壊れてしまうといったケースもありますので、乗船中は常に細心の注意を払い、最新の気象情報を入手しながら運航しています。
初日の海模様と打って変わって、航海後半は徐々に風が落ち、海が凪ぎ、調査もしやすくなってきました。
昨年は調査中に漁網が破れるなどのトラブルに見舞われ苦戦した年でしたが、今年は破網も無く全調査点を無事に終えることができました。