令和2年度の沖合底びき網漁が解禁し、初めての市場日記です。
毎年、水産試験場では、ハタハタを主とした沖底漁期前試験操業を行っています。そのため、初日のハタハタの獲れ具合が気がかりで前日はよく眠ることが出来ませんでした。
網代に着くと朝早くから仕分け作業が行われており、発泡スチロール容器の上に氷をかけて鮮度に気を付けておられました。
網代、賀露ともに、初日のハタハタの量は昨年には及ばず、試験操業の結果とは異なり、非常に厳しいものでした。しかし、今年は魚体サイズが良いとのことで、魚体サイズについてはかろうじて試験操業結果と一致していました。魚体サイズ3番手(体長約170mm)が、4番手(約150mm)並みに多かったです。(写真手前からサイズの大きい順に2番、3番、4番、5番と並んでいます。3番手と4番手がほぼ同量並んでいます)
また、雌雄の比率も試験操業時と一緒で雄の方が多かったです。漁師さんに教えていただいたのですが、今回、水揚げが厳しかった要因として、試験操業時と沖底解禁時でハタハタの漁場がだいぶ変わっているようだとのこと。
そして、アカガレイ、スルメイカ、ニギス、ノロゲンゲなどが獲れていました。昨年に続き、沖底でスルメイカがよく獲れており、販売職員さんからも驚きの声が聞かれました。
そのほか、水揚げされるアンコウの中に正真正銘のアンコウがいるか確認作業を行いました。今日見た中には、アンコウおらず、みなキアンコウでした。
今漁期の皆様の安全と大漁を祈念しております。