果樹コースでは、現在、土壌改良という作業を進めています。土壌改良とは、10月中旬~11月にかけて、樹の周りに穴を掘り、土壌の性質を良くする資材(以下、土壌改良資材)を投入する作業です。土壌の排水性・保水性・保肥力の改善や、根を伸ばしやすくするといった効果があります。
土壌改良を行うにあたって、まずは穴掘りに使用するバックホーの操作方法を学習しました。たくさんある操作レバーに戸惑う学生、すぐに操作方法をマスターする学生など、さまざまでした。実際には、果樹棚のあるところで操作しなければならないので、もっと難しくなりますが、慣れていきたいところです。
土壌改良の穴は、一部をあえて、手掘りで行っています。バックホーでの穴掘りに比べると、体力が必要ですが、根の状態をしっかり観察できるからです。本校では、二十世紀ナシ、ブドウの土壌改良を、手掘りで行っています。深さ50cm程度の穴を掘り、掘り上げた土に土壌改良資材を混和した後、埋め戻します。(4年かけて、樹の周り1周の土壌改良が完了するよう、今年は4分の1周のみ掘っています。)1時間もあれば完了する学生、数時間かかる学生など様々でしたが、1本終わるごとに達成感を感じることができました。
この土壌改良という作業、本当は11月中旬には終わらせたいところですが、他の作業との兼ね合いから、もう少し残っています。1日でも早く、(でも丁寧に!)完了できるよう、頑張っていきたいと思います。