卒業式を翌日に控えた学生会長の久保田くん、副会長の日野くん、谷口さんに2年間の農大生活、学生会活動などについて振り返ってもらいました。コロナ禍のために、多くの予定されていた学校行事などが中止、制限され、日常生活においても我慢を強いられるなか、3人を中心にして横のつながりを強め、 ' 仲の良さ ' で鳥取農大を盛り上げてくれた卒業生。卒業を控えた今、卒業生を代表して3人に農大への想いなどをお聞きしてみました。
◯卒業生代表3人の紹介について
【学生会会長】
・花きコース:久保田光祐くん
・出身:岡山県
・卒業後:地元岡山県のイチゴ観光農園に雇用就農
・頼れる会長。魔法の声をもっており、久保田くんに頼み事をされると何でもいうことを聞いちゃいそう。
【学生会副会長】
・野菜コース:日野楼士くん
・出身:島根県
・卒業後:鳥取県のJA関連作業受託会社に就職
・その場の雰囲気を軽く、柔らかくしてくれる癒やし系の副会長。皆をこの素敵な笑顔で包み込んでくれます。
【学生会副会長】
・野菜コース:谷口梨里子さん
・出身:鳥取県
・卒業後:鳥取県立農業大学校職員として勤務
・実質剛健な副会長。誰もが認める農大一の頑張り屋さん。皆に一目おかれてます。農大の侍。
聞き 役:遠藤(学生会担当)
写真撮影:道祖尾(教務担当)
◯インタビューの内容について
以下の6項目についてお聞きしました。
(1) 「 鳥取農大を選んだ理由は? 」
(2) 「 学生会について・・・ 」
(3) 「 2年間の学生生活で一番の想い出は・・・ 」
(4) 「 それぞれがお互いに対して想っていること・・・ 」
(5) 「 後輩・新入生に対して・・・ 」
(6) 「 卒業式を明日に控えて、今の心境は・・・ 」
(1) 「 鳥取農大を選んだ理由は? 」
遠藤:久保田からはなんとなく聞いている。辛い過去があって。
久保田:第一志望が叶わなかった。身体が大きかったので自衛隊に行くか?鳥取農大か他県農大に行くかで迷っていた。
遠藤:なぜ鳥取農大に?
久保田:HPをみて、鳥取農大はジブリに出てきそうな建物でとても綺麗。Googleアースでみると綺麗な桜も校内にたち並び、お城みたいな校舎だった。
遠藤:実際に入学してみて、現実との差はなかった?
久保田:やっぱり良いところだった。
遠藤:谷口は?
谷口:もともと工業高校出身だったので、就職を考えていたけど。どこもレベルがたかくて・・・。
皆 :(笑笑笑)。
谷口:いや鳥取農大がレベル低いというわけではなく。行きたいところもみつからずに。農業にしようかなと思ったときに、高校の先生に1回、農業専門の学校に通っとけと背中を押された。祖父母がやっていたので、小さい頃から頭にはずっと農業があった。それもあってその想いを先生が後押ししてくれた。
遠藤:よくぞ来てくれた。
遠藤:日野はなんで島根県から?
日野:最初はスポーツ推薦で大学に入る予定だったが、足の怪我で出来なくなった。それだったら。昔おじいちゃんとやっていた家庭菜園が楽しかった想いがあり、農大に入ろうとおもった。ここの寮がとても綺麗だったことが大きい。高校の寮は5人部屋だったが、ここは個人部屋で最高!! それでここに決めた。
遠藤:ありがとう日野もわざわざ鳥取に。
遠藤:やっぱり部屋が綺麗とか。ここの寮って売りだよね。
日 野・久保田:農大の魅力の一つは寮。
遠藤:その他には?
日野:異なる5つのコースがあって、いろんなものを育て、たまにコース同士で交流を深めて、近所づきあいみたいな感じで学習できるところ。
遠藤:鳥取農大で農業のことを勉強してみてどうだった?
日野:知らない専門の言葉がいっぱい出てきて。でも2年生になったら知らなかった言葉が徐々にわかってきたのを実感した。それもここに来てみてとても良かったこと。
遠藤:日野は農業に対する思いは、入学前と比べてより深まった?
日野:深まった。
遠藤:凄いね。
久保田:学生間はもちろん、先生方との距離感もとても近く、馴染みやすい。また団結力も凄い。高校時代よりもはるかに団結力がある。
遠藤:君たちの年代は特に凄い。
久保田:農業機械にも乗れる。普通科高校出身なので、そういうのにあこがれもある。運搬車とかも自分1人で運転できたときは感動したし、楽しかった。その気持ちを共有できる友達もたくさんいる。喜びを周りとシェアできるのが良い。それも魅力。
遠藤:会長良いこというね(笑笑)。非農業高校出身者で、農大にきてから、農業への想いは深まった?
久保田:自分で作ったものが誰かに手にとってもらえたり、その人の声を聞くと、作って良かったという気持ちが強くなり、嬉しい。自分の就職先は観光農園で、お客様の生の声を直に聞きたいがために就職した。実際に鳥取農大で学んだことに影響されて、就職先を決めた。
遠藤:谷口は?
谷口:食味調査などでスイカがいっぱい食べられる。
日野:かわいい(笑笑笑)。
久保田:谷口らしい(笑笑笑)。
遠藤:スイカ作れるようになった?
谷口:収穫まではみられなかったが、結構良い感じに。
遠藤:農業への想いは?
谷口:小学生の時の夢は農業をすることだった。まだだが、その道に向けて進んでいるので、叶いつつあるのかなとおもう。初めて自分で苗から育て、収穫に至ったときに、達成感とかいろんな喜びを感じることができた。農業は本当に凄い。
遠藤:小学生の時の夢を大人になった時にそのまま叶えられる人は、人握りだとおもう。凄い!!。
皆 :農大にはたくさん魅力がある。
谷口:その他具体的ではないが、農大は楽しいんだぞ~と。それがもっと多くの人に伝わればとおもう・・・。本当に楽しいので。
久保田:放課後のクラブ活動も積極的に行っていた。2年生に引き連れられて良くやっていた。バスケとか筋トレとか。
久保田:最近はコロナの影響で少し遠のいちゃったけど、楽しかった。
遠藤:皆が楽しい学校生活をおくっていることを上手に発信できていないんだね。頑張る。でもまあ良かった、学校が楽しかったなら。そこが一番大事。
遠藤:でも今回のこのインタビューは、その皆が楽しんでいることを発信する一手法でもあるので、頑張ってね(笑笑笑笑笑笑笑)。
(2) 「 学生会について・・・ 」
遠藤:あなたにとって学生会とは?
日野:僕が考えている学生会は、自分たちの考えたアイデアを学校全体で、皆で共有して、皆で楽しめる場所。
遠藤:凄い良いことをいう!!(笑)。
谷口:とても大きいことをいうが。学生の夢が叶う場所、もの。
遠藤:そうだね。今年ちょっと叶えたよね。皆が頑張って(修農祭の開催など)。2年間どうでした?
谷口:今まで皆をまとめるような立場の役をしたことがなかった。慣れてなくて使えない人間だったと思うが、久保田と日野とは結構?話しやすく、やりやすくて良かった。
久保田:結構?(笑笑笑)
日野:結構にひっかかった。(笑笑笑)
谷口:とても、とてもです。(笑笑)
遠藤:皆の思い、皆のやり方次第で実はなんとでもなるということをしっかりと体感・体験して欲しい。担当として、皆に「どうせいっても聞いてもらえない」とだけは感じさせてはいけない、そういう想いで努めてきたが。なかなか出来てないね、ごめんよ。
谷口:いえば、叶うものだというのが分かった。
遠藤:会長は?
久保田:学生会は成長ができる場所。そしてその成長は間違いなくあった。実際、明日の答辞を控えて、去年でいえば送辞を読むという経験もしかり。学生会長しかできないことをやらせてもらっている。責任感も発生する。今まで自分がのらりくらりと生活してきた学生生活にはなかった経験だった。初めは人前で自己紹介するだけでも手汗を大量にかいていた。今も汗はかくが、その中でもこなすことができるようになった。周りが良かったこともあるが、2年間学生会をとおして、人として成長できた。考え方としても、自分がプランを立て、皆にみてもらいながら、手直しを繰り返し、完成したものを皆でシェアするというのが、今後の人生にも活きる経験だとおもう。こういう貴重な経験ができる場所は学生会の魅力だとおもう。
遠藤:凄いね。久保田には学生会の中で一番厳しく接したとおもう。それでもしっかりと応えてくれた。応えざるを得ないか(笑笑笑)。花きコースで会長になったというのが運の尽き(遠藤は花きコース担任)。
久保田:楽しかったです。
遠藤:修農祭以外に学生会での想い出があれば? まあ普段が常に想い出づくりの仲の良い3人なので。
日野・久保田:買いだし(イベント等の)。
遠藤:買いだしは楽しい?
遠藤:日野がいない修農祭のための岡山県への買いだしは楽しかった(笑笑)?
日野:ライングループで自分の映っていない皆の楽しそうな写真が送られてきた(笑笑笑)。
遠藤:今度、日野も連れていってやって(笑笑)。
遠藤:卒業後は日野と谷口の2人は鳥取だよね。
日野:2人で写真を撮って、久保田に送ってやる(笑笑笑)。
久保田:今日も3人で桜を見ていて、鳥取県にある桜の名勝地の話になった。日野が、そこに日野と難波と谷口としゅんしゅん(山本隼平くん(野菜コース))だけの4人で行くといって。久保田はおらんけど。誘わんけど、とかいって(笑笑)。俺も行くというと、久保田の仕事の時に行くっていって(笑笑)。久保田はいないけど。ちゃんと写真を撮っておくなんていっていた(笑笑)。
日野:写真送ってあげるから(笑笑笑笑笑笑笑笑笑)。
久保田:こんなこというんですよ(苦笑い)。
遠藤:仲が良いねー、本当に(笑笑笑笑笑)。
(3) 「 2年間の学生生活で一番の想い出は・・・ 」
遠藤:2年間の学生生活で一番の想い出は?
久保田:やっぱり、今年の修農祭(学園祭)。自分たちで土台から作り、学年を問わず、いろんな意見をだしあった。その結果、皆で満足できるような形にもっていけた。そこまでの過程も、結果も満足している。凄く楽しく、やりがいがあった。今想い出してもとても楽しかった。
日野:今までにない修農祭だった。
遠藤:修農祭準備の時から日野は変わった。今まではおとなしかったけど。全然違う。
日野:正直、お飾り?(笑笑)。
久保田:顔だけ担当?(笑笑)。
遠藤:本当に的確な意見を言ってくれ、積極的に準備等に参加してくれた。久保田会長を助けようと努めていた。凄いとおもった。
日野:ありがとうございます。
遠藤:修農祭については他にない?今までにない修農祭という想いだけで大丈夫?
日野:今までにないくらい楽しかった。
遠藤:一番日野が変わったなとおもった。3人の中では日野が2年間で一番成長してくれた。
谷口:自分たちのやりたいことが好きなようにできた。コロナの影響によりイベントも少なかったこともあり、その分本当に楽しい三日間だった。準備品等の買いだしもレベル(量)が違った。
遠藤:谷口の一番の想い出は?
谷口:一番直近に行われた修学旅行が楽しかった(3月2日から4日)。めちゃめちゃ楽しかった。学校のことを忘れて。
日野:(学校のことを忘れては)ピーッでしょ(笑笑)。
谷口:楽しみました(笑笑)。
遠藤:学校のことを忘れるのも大事(笑笑)。どこの場所が楽しかった?
谷口:勾玉づくり。勾玉づくりはおもしろかった。削りすぎて無くなりそうだった(笑笑)。小さくなった(笑笑)。
日野:薄っぺらかったー。1人だけ(笑笑笑笑)。
遠藤:御利益もなさそうなほど(笑笑)。
久保田:そんなに必死になって。学校のことを忘れたいの(笑笑笑)。
谷口:あとは夜のホテルが楽しかった。ホテルで皆で交流を深めた。普段参加しない人も参加してくれた。最後に皆で交流を深めることができて本当に良かった。
遠藤:何回もいうけど、今の2年生は横の繋がりが一番良かった。他の年代と比べて秀でているところはそこ。今年は皆が高い意識で、それぞれが役割を果たしてがんばってくれた。本当に有り難い。だから今がある。
日野:僕も実は修学旅行。この学年は本当に仲が良い。修学旅行であらためて仲が良いことが再確認できた。
遠藤:日野は皆の中心だよな。日野のことを悪く言うやつはいないよね。
遠藤:修農祭、修学旅行。コロナ禍という制限があったため、抑えられていたものが爆発した。楽しみもひとしおだったろうね。
遠藤:修学旅行はいるよね。時期的にはどうだった?今年はコロナの影響で3月に実施。例年は6月に実施しているところ。卒業間近が楽しい時期なのかな。卒業も内定みたいなものだし。
久保田:時期は6月あたりが良い。今回の修学旅行でコースを隔てず仲良くできたので。仮に6月に実施していれば、それがきっかけとなり、その後の1年間がもっと充実したものになるのではないか。3月実施だと。せっかく仲が深まっても直ぐ卒業なので、悲しみが増す。6月のうちにもっと仲が良くなっておきたかった。
谷口:久保田のいうことはわかる。自分もそうであったが。修学旅行が終わって現実に戻されるとき。農大に帰ってきてからが・・・。
日野:学校嫌いじゃん(笑笑笑)。
谷口:3月という終わりだから楽しかった。3月はそのまま終われる。直ぐ卒業だから。6月だと作業、授業がある。作業は楽しいけど、授業がある・・・。3月の方がいいのかな。楽しいまま卒業できるので。
遠藤:日野は?
日野:6月が良い。他コースの皆と深い話ができ、この人こんな一面があったと知ることができた。これが早い時期であれば、その後もっといろんな交流、関わり方ができたかもしれない。
遠藤:日野は変わったね~(笑)。
日野:前からこんなの(笑笑笑)。
遠藤:凄いなー日野。
遠藤:2年間過ごしてみてどうだった?
久保田:めちゃくちゃ楽しかった。
遠藤:ありがとう。花きコース以外のところじゃないよな?
久保田:全部。授業以外は楽しかった。そこが良いところ。
谷口:最高だった。
久保田:うそつけ。散々いっていた(笑笑笑笑笑)。
谷 口:授業以外は良かった。授業以外は最高だった(笑笑)。
遠藤:授業は何がいけない?つまらなくて受けていられない?
谷口:先生によって違う。ずっと一方的に話しているだけ。2年になったら特にそんな授業が多かった。時間もきっちりで長い。90分はしんどい。休憩もない。休憩はできればたくさん欲しい。
遠藤:すいません。よく冥想する久保田くんはどう(笑笑)?
久保田:授業によって異なる。ラフな感じの授業が好き。難しい先生の時は聞いてるのがしんどいかな。でもやはり、自分が一番いけない。
遠藤:気づきましたか、そこに(笑笑)。でも、授業は双方あってのもの、聞く側も行う側も工夫が必要。貴重な意見。行う側も意識して常に授業の仕方を点検しながらやらないといけないとおもう。ありがとう。
遠藤:日野は?
日野:自分は座学よりも身体で覚えた方が早い。そういう身体で覚えられる授業があったら良いなとおもう。ずっと座って聞かされるだけでなく、例えば立って身体で覚えられる工夫のある授業だったら楽しいとおもう。
(4) 「 それぞれお互いに対して想っていること・・・ 」
遠藤:自分の中でここがメインとおもう。それぞれに向けておもうところをご自由に。
日野:目が合わせられなくなる…(笑笑笑笑)。
遠藤:農大生としては最後、恥ずかしいセリフを言ってもいいとおもうよ。たまにはいいよ(笑笑)。
久保田:日野の良いところは、日野といたら雰囲気が悪くならない、いるだけで。顔もクッション? 緩衝材? トイレの芳香剤みたい?
遠藤:芳香剤?どういうこと(笑笑)?
日野:嬉しいような嬉しくないような…。
久保田:安らぎがある(笑笑)。
久保田:谷口は僕が出した意見に対して真正面に向かってきてくれる。信頼して物事を話せる。真っ直ぐさ農大で一番!! やるとおもったら、もうとことんやる。その姿勢を見習いたい。自分はいかに楽にしながら物事をこなすかそういう考え方しかできない。時にはそういう考え方も必要かとおもうが。底なしの体力で突き進む谷口を見ていると、自分より上の人間だとおもいながら尊敬する。最後の技術競技(農業知識等を競う農大のイベント)でも凄かった。快進撃!! 難波の首をつかんでた(難波大輔くん(作物コース)が1位で、谷口は2位。ちなみに難波くんは2年間ずーっと1位を獲得!!)。
皆 :凄い!!
谷口:久保田のおかげ(久保田が勉強につきあってくれた)。
久保田:悔しいっすけど…。完敗でしたね(笑笑)。
日野:恥ずかしいな~(笑笑笑)。
日野:久保田は人を動かせる力があるとおもっていて、久保田に反発する人って少ないとおもう。実際少ない。これやってといったら皆やってくれる!! 久保田はそういう力があるって僕はおもう。
遠藤:自分もそう思う。ズルいよなあ(笑笑笑)。
日野:ズルい(笑笑笑)。
日野:いつか僕もそれを習得して将来に(笑笑笑)・・・。
日野:谷口は久保田が言ったとおり、何事にも真っ直ぐ。一番びっくりしたのが、春菊を栽培してた時、朝の5時から普通に収穫に入っていて・・・。
遠藤:谷口はいつ休んでいるのだろう?って。いつも朝早いし。
日野:夏休みも全部来てて、ほんと気持ち悪いなってくらい頑張ってて。正直、見習いたくはないんだけど、谷口は凄いなってことは実感する。よく。
遠藤:無尽蔵の力、パワーって何処からくるんだろうな??
谷口:いや多分バカなんだと思う(笑笑)。
日野:確かに(笑笑笑)。
谷口:風邪もひかないし。
久保田:皆勤賞やし(笑笑笑)!!
遠藤:バカっていうか、良い意味でバカになれる能力があるのかな?がむしゃらに、ひたむきになれる能力というか?多分…スキルとしてそれは本当に凄い。
皆 :凄いねー!!。
日野:一番芯が強い。
遠藤:本当に太い、ほんと太い芯があるよな。芯しかない感じ(笑笑)。
遠 藤:なんかわかることない、なんか(笑笑)?
皆 :わかるー(笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑)。
遠藤:今もうすでに太い芯があるので、これからは色んな枝が生えてくるんだろうなっておもう。
谷口:久保田は優しい。自分は隠しているつもりだったちょっとした落ち込みとかもすぐに気づいて「どうしたん?」ってすぐ気づいてくれたり、聞いてくれたりして凄いなって。何度も救われた。
遠藤:救われたって!!(笑笑)。
遠藤:照れるなや!!(久保田でれでれ)。
久保田:てへ!!(笑)。
谷口:日野は笑顔が素敵なところと、「有難う」、「ごめんなさい」を素直に言えるところが本当に凄いなって。
遠藤:それ凄いな、スキルいっぱい持ってるな。
日野:習得したんで…(笑)。
遠藤:簡単なことのようで実はとっても難しい。とくに自分に非がないという強い想いを持っている時に、なかなかね、想いが邪魔をして、それって言えなかったりするし。
谷口:2人に共通することで、自分、正直女子扱いされるのが苦手というか?
遠藤:わかるよ。特別な扱いをされたくないんだよね。
谷口:なんですけど。ほんとうに平等に性別関係なく付き合ってくれる。
遠藤:人と人でね。
谷口:2人がそう関わってくれて過ごしやすかった。
遠藤:凄いスキルを持っているね。2人とも。
久保田:重い荷物を俺が持つっていったときに、谷口怒ったんっすよ(笑笑笑笑)。そこから、じゃあ逆に自分の重い荷物を渡したらどうなるか?って渡したら、すっげー笑顔で走って行くんすよ(笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑)。答えでてるじゃないですか(笑笑笑笑笑笑)。
遠藤:スキル!! 誰も持ってないスキルを持ってる、谷口は。
久保田:面白いですね、単純で。
遠藤:なかなか多分3人って揃わない。今日はしゅんしゅんがいないけど。あわせて4人が揃うって、まあないね。2人位はいくらでも揃うけど。いい仲間だね、本当に。心からおもう。
遠藤:ありがとう。本当に。楽しかった。ほんと何回も言うんだけどコロナ禍でいろんなことが出来なかったなか、できたものはとってもクオリティーの高いものをみんなで目指して、実際成し遂げてくれたとおもってる。いろんな所へ配慮して。卒業祝賀会で福本元副校長がいっていたね、「やれない理由を考えるのではなくて、何とかやろうと考え、行動して欲しい。」それを実践した学年だとおもいます。 農大職員経験上、本当に記憶に残る学年だった。自分にとっても特別な年で、学生会長が自分の担当コースにいるってことは経験がなく、久保田は本当によく頑張ったとおもう。日野・谷口はよく支えてくれたとおもう。本当に・・・。
日野:あんまり…行事…バイトとか重なって…。
遠藤:それは違う。いい役割をしてくれた。本当に。この2人がよく分かってる。大丈夫、本当に感謝してる。
(5) 「 後輩・新入生に対して・・・ 」
遠藤:後輩に対しては残り1年間どう過ごしていけば、というアドバイスなど。来年度の新入生に対しては、こんなことしといた方が良いよとか。
日野:はい!!(真っ先に手を挙げて)。
遠藤:凄い。こうやって積極性が出てきた。
日野:できるだけ早めに友達はつくっておいたほうが良いとおもう。
遠藤:そうだね。日野は友達づくり上手そうだね。秘訣は?
日野:秘訣ですか?笑顔で近寄る。
皆 :近寄る(笑笑笑笑笑笑)?
遠藤:本当だね、笑顔だね。日野は実践しているよね。いつも。
日野:そう。
遠藤:できた?日野みたいに変わった仲間が?
日野:こちらになります(久保田・谷口を挿して)(笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑)。
遠藤:変わり者には変わり者が寄ってくる(笑笑)? でも大事だよね、笑顔は、本当に。
凄い良いアドバイスだよね。
日野:1人だとつまらないとおもうので。
遠藤:そうだよね。農大生活1人だと全然面白くないよね。
日野:いくら楽しい企画とかがあっても、1人では楽しめないかなと自分はおもう。友達はいた方が良い。
遠藤:久保田はなんかある?
久保田:後輩に対しては、現状まさに自分がそうだが。まだ仲良くなれていない、相手のことを知れていない人がいるとおもうので、案外そういう人は今後の長い人生の中で、もっと仲良くなれる可能性をもっている。臆することなく、自分から輪を広げることをしていって欲しい。自分は後悔まっただ中なので。
遠藤:これからだよ、皆の関係は・・・(笑顔)。
久保田:新入生が30人になると。寮生活はものすごく身近なので、どうしても見たくないことまでみえてしまう。受け入れることも重要。自分も最初はもっとこうした方が良いなどと人に対しておもっていたが、案外に自分が悪かったり、自分が考えすぎだったということもあった。難しいが、人が多いからこそ、いろいろ異なる観点で物事をみたり、考えることにも繋がる。そういうことに接する良い機会にもなるとおもう。まとめられないですけど、そういう機会は今後あまりないとおもうので、チャンスだとおもって。
遠藤:人数が多いのは変えられないので。良い方向にもっていくしかないのかも。確かに悪い面をみる機会は増えるだろうけど、逆に良い面を知る機会にもなるとおもう。寮生活は本当に大切だとおもう。自分が磨かれる。相手のことを考えたりする良い機会にもなる。自分はこうおもうけど、相手はそうおもってないかもしれない。その擦り合わせをする良い機会でもあるし、ちょっとした公共の社会。自分がなんでもやりたいことをやっていれば良いという訳ではない。でもそういうことがちゃんと身についているんだよね、久保田は。そういう発言ができることは。凄いね!!
谷口:頑張ることと諦めないということを忘れないで欲しい。
遠藤:凄い!! 谷口に言われるとごめんなさいと言いそうになる。
皆 :(ざわざわ、ざわざわ、ざわざわ)。
遠藤:谷口の真っ直ぐなところには、本当に勝てないよね。
谷口:今までたいして勉強もしてこず、ふらふらと生きてきた。でもこの1年、技術競技とかプロジェクトとか、自分なりにものすごく頑張れた。頑張れば、その分結果もついてきた。先生方には感謝しかないですが、努力していると周りも自然と助けてくれるようになったとおもうので、努力だけは忘れないで欲しいなとおもう。
遠藤:重みがあるね。谷口が言うと。
皆 :(皆が谷口に尊敬の眼差しを向ける・・・)。
遠藤:誰もが知っている。谷口が努力している姿は。美しいもんね、谷口の努力している姿は!! 見習わないといけないとおもう。良い物をみせてくれた。引き続きみせてよ。お願い。
(6) 「 卒業式を明日に控えて今の心境は・・・ 」
遠藤:早いもんだねー、明日はいよいよ卒業式ですが。今の心境はどう?
久保田:実感が湧かない。
遠藤:久保田は答辞を読むという大役があるのに。
久保田:実感がわかない。まだ今こうやってお互いの距離が近いから実感が湧かない。
遠藤:まだ一緒にいる時間があるもんね。
遠藤:日野は?
日野:寂しさがある。
遠藤:日野が寂しさというとなんか気持ち悪い。楽しみしかないと思っていた。
日野:五分五分。うーん四分六分位かも(悲しみ四分)。
遠藤:それだけ農大に想いがあるんだね。谷口はどう?
谷口:明日が卒業なんて思えない。まだ皆と離れたくない。しみじみ・・・。
日野:照れるよー(笑笑)。
久保田:やめろよー。照れるよー(笑笑)。
皆 :ありがとうございました(皆が笑顔)。
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(以上でインタビューは終了です)
久保田くん、日野くん、谷口さん。卒業間近という貴重なお時間に、貴重なお話を大変ありがとうございました。
農大へ、お互いへと愛情が満ち溢れ、終始笑顔に包まれたインタビューとなりました。農を志す鳥取農大の学生の皆さんは、創意工夫または団結力などをもって、コロナにも負けず、しっかりと心と身体と知識・技術を育んでくれています。
これからも3人をはじめとする卒業生21人を鳥取農大は見守っていきます。
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます!!
皆さんのこれからのますますのご健康とご活躍をお祈りいたします!!
農大生に幸あれ!!
末筆になりますが、卒業式で卒業生を優しく見送った鳥取農大では、今まさに、桜の開花が始まっており、間もなく満開を迎えることとなります。時を繋ぎ、また新たな一歩を踏み出し、新しい農大生を迎える準備を整えております。新入生の皆さん、皆さんのご入学を心よりお待ちしております。
【満開時の校内の桜並木(昨年の様子)】
鳥取農大は久保田くんのコメントでもあったように地元では有名な桜の名所。
校内に咲き誇る桜並木は一見の価値ありです。新たに始まる春のスタートをいつも優しく見守ってくれています。