防災・危機管理情報


2021年5月25日

マアジ・マイワシ稚仔魚調査を行いました

マアジとマイワシの稚仔魚をターゲットにした表層トロール調査を行いましたのでその様子をご紹介します。

トロールとは通常、海底を曳く漁法ですが、今回の調査では漁具にフロートを取り付ける事により網を浮かせ表層から中層を曳き、回遊しているマアジやマイワシの稚仔魚を採捕するものです。

本試験操業の目的は、マアジとマイワシの資源量、回遊状況や分布の把握をしようとするものです。

なお、例年表層トロール調査のターゲットはマアジのみで、操業は日中行っておりましたが、今回は新たにマイワシをターゲットとした操業を夜間に行いました。

まずは日中にマアジをターゲットとした操業を実施します。

黄色くて丸い球がフロートです。フロートの浮力で網を浮かせます。

表層トロール

表層トロールでは通常の魚群探知機より精度のよい計量科学魚群探知機と船の周囲360度の魚群を感知出来るソナーを用い、魚群を探査し、投網を行っています。

下は計量科学魚群探知機の映像です。20メートルから30メートルの間に反応が出ています。

計量魚探

こちらはソナーの映像です。中央が本船で周囲360度の表層の魚群を感知します。こちらは夜間のマイワシ表層トロール操業の時に使用しました。

ソナー

30分の曳網後、採捕物をピンセットで集めてマアジの数を集計します。

沢山のマアジの子が採れています。

揚網

集計

続いて夜間の操業です。

初めての試みですが、果たしてマイワシは採れるのでしょうか。

夜間操業

狙い通りイワシが入っています。ですが本命のマイワシではなく、カタクチイワシでした。今回夜間曳きは全部で3回行いましたが、残念ながらマイワシは入らなかったようです。

しかしイワシが入ることは分かりましたので今後継続的に調査することになりそうです。

採捕物

 

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