つい先日鳥取県の砂浜からすぐの浅瀬に巨大マグロが迷い込み、釣り人により釣り上げられた事が全国ニュースになりましたが、第一鳥取丸は全長1センチ程度のクロマグロの仔魚を採捕する調査を実施しました。
クロマグロの発生量は卵や稚仔の生息環境に大きく左右されると考えられていますが、生き残りに何が大きく関与しているのかはまだよくわかっていません。その解明につながるよう、産まれて間もない仔魚を採捕し、生息環境(水温や餌となるプランクトンなど)を調査しています。
▲マグロ仔魚の調査の様子です。
直径2メートルもある巨大なタモのようなネットを使って、夜間に海表層を一定の船速で10分間曳網し、仔魚を採捕します。
この方法により13の調査点で採捕を実施します。
▲こちらは採捕されたものになります。
容器にはイワシ類のシラスや動物性プランクトンのヤムシなども採捕されました。
これら採捕されたものは水産試験場に持ち帰り、この中からマグロの仔魚を探します。
▲こちらは過去に採捕したクロマグロの仔魚です。
今は1センチ程の仔魚ですが、年月を重ねると体長3メートル、体重400キロの巨大マグロに成長するものもあります。