14日(月)は朝方境港における6月観測史上最大の時間雨量(46mm/時)を記録したようですね。
今日は雨こそ降っていないものの島根半島に霧がかかり、ムシムシしてまさに梅雨真っ盛りといった天気です。
境漁港には中型まき網船7隻、マグロ水揚げの大中型まき網船2隻が入港していました。
例年この時期になると少しずつ落ち着くものですが、今年は相変わらずマイワシの勢いがすごいです。
7隻中5隻がマイワシ狙いで操業し、802トンもの水揚げがあったようです。
その他、マイワシに混じってウルメイワシ、カタクチイワシの姿が見られました。
残りの2隻はマアジ・マダイ・イサキを水揚げしていて、夏らしい漁模様になったなぁと感じます。
中にはこの時期には珍しい大きなマサバや、ソウダガツオ、カマス、白いかなども水揚げされていました。
その他、今年生まれの小さなマアジやマサバ、マイワシも見られました。
沿岸漁場ではすでに見られていますが、まき網漁場でも0歳魚の漁場加入がはじまっているようです。
試験場に帰ってマアジの大きさを測ってみると、大きなもので尾叉長40cm、全長45cmと特大サイズがいました。
それ以外にも、全銘柄が勢揃いしており、ひと網にこれだけマアジファミリーが入るのはとても珍しいことです。
マアジの寿命は一般に5歳前後と言われていますが、これだけ大きいと何歳なのか気になるところです。
★おまけ
前の週の11日(金)に、シラスの市場調査を行いました。
4時過ぎに港に向かうと、美しい朝焼けを背景に、シラスが水揚げされていました。
聞き取りを行うとみなさん5箱前後で、この日はシラス以外にヒイラギ(エノハ)が多かったようです。
聞くとエノハはわずかに大きさが違うだけで別銘柄になるようで、それを一瞬で見分けて
素早く発泡に分けていく様は、まさに職人技でした。
境港周辺では煮付けや吸い物で珍重され、その美味しさから専門に狙う方もおられるようです。
東・中部の方は馴染みがないかもしれませんが、見かけた際は、1度トライしてみてはいかがでしょうか?