長く大量の雨をもたらした今年の梅雨でしたが、13日に中国地方が梅雨明けし、朝から気温が上がっています。
今日の県営境港市場には大中型まき網漁船1隻、島根県の中型まき網漁船7隻が入港していました。
昨日からヒラゴ(その年生まれのマイワシの幼魚)が水揚げされているので、これ狙いで市場調査を行いました。
中型まき網は、マイワシ主体で180トン前後の水揚げだったようで、期待して市場に向かいましたが、
残念ながらターゲットのヒラゴはほとんどおらず、ほとんどの船が中~大羽イワシとウルメイワシ、
サバの幼魚の混ざりで水揚げしていました。
例年、7月といえばマイワシは少量の水揚げに留まるのですが、今年は未だに主体で水揚げされています。
とはいえ6月をピークに徐々に水揚げは減少してきていて、マイワシ漁期の終盤といった漁模様となっています。
脂の乗った地場産マイワシが食べられるのもあともう少しです。
大中型まき網では、日本海西部で漁獲された約80~90kg台のクロマグロが水揚げされました。
例年、日本海北部で水揚げがスタートし徐々に南下してくることが多いクロマグロ漁ですが、
今シーズンは漁期を通じて日本海西部で漁獲された比較的大型のものが多く水揚げされました。
水産試験場はマグロの水揚げがある日のほぼすべてで市場に足を運び、測定などの活動をしています。
今日は持ち帰ったマグロの生殖腺のサンプリングの様子を撮ってみました。
内臓は生殖腺以外にも、肝臓、心臓、胃などその部位は多岐にわたり、それらのデータが資源評価に活かされます。
そして、今期の境港におけるマグロ水揚げもシーズン最終盤となっています。
季節の風物詩である境港産マグロ、これを逃すと次に食べられるのは1年後になりますので、
まだ食べられていない方は、この機会にぜひお試しください。