8月に入り、連日気温が35℃を超えうだるような猛烈な暑さが続いています。
本日の境漁港には大中型まき網1隻、中型まき網が6隻入港していました。
大中型まき網はすでに水揚げ作業は終了しており、ブリ、マルゴ、ハマチなどを水揚げしていました。
中型まき網は隠岐海峡でイワシを狙う船団と、西方面でマアジを狙う船団に分かれていました。
水揚量は全体で200トン前後。ここ数日では多いほうですが、夏枯れといった感じの漁模様です。
イワシ狙いの船の漁獲物はというと、マイワシの当歳魚(小羽、ヒラゴ)、カタクチイワシ、ウルメイワシです。
マイワシは以前は中・大羽と小羽が混じっていましたが、もうほとんど小羽が主体に組成が変わっています。
長く続いた梅雨イワシのシーズンがようやく終了したようです。
一方でマアジ狙いの船団の漁獲物はこんな感じ。ほとんどマアジですね。
ここ最近はマアジといっても極小の当歳魚が主体だったり、マサバが混じったりしていたので、
こういった型揃いで純粋なマアジの網をみるのもなんだか新鮮です。
組成は推定1~3歳魚(50g~150g前後)のものが多かったですが、中にはFL37cm、600gと特大もいました。
今季はあまりぱっとしないマアジ漁模様ですが、浜田以西では比較的順調なようです。
さてこのマアジ達ですが、水産試験場は毎年5~6月に試験船を使って中層トロール網を曳き、
その年生まれのマアジの量をいち早く掴み、指標化・漁模様の予測をする取り組みを行っています。
今年も調査を行い、マアジ稚魚の量は平均的といった結果となりました。
例年であれば漁業関係者に向けて説明会を行うのですが、今年は新型コロナ感染が拡大している状況を鑑み、
Web上に資料をアップするという形で報告させていただくことになりました。
資料はこちらに載せています。マアジだけでなく、クロマグロ漁の総括や、大型クラゲ情報などもありますので、
ぜひご覧になってみてください。