大阪府柏原市平野(ひらの)遺跡から出土した弥生土器には、片手に盾を持つ武人の姿が描かれています(下図)。その足先は四角形に表現されており、青谷上寺地遺跡から出土しているような木製の履き物を履いている可能性がうかがわれます。でも、戦いの時に固い木製の靴を履いて、機敏に動けたのか?心配です。弥生時代には、戦いのまねごとをする儀式が行われていたと考えられています。履きごこちの悪い木製の履き物は、こうした儀式の時に使用される特別なアイテムだったのかもしれません。
前編はこちら>>>「弥生人は 履き物 を履いていたのか? 前 編- 」