本日は大中型まき網船1隻、中型まき網船7隻が入港しました。
5月の中旬まではマイワシ、マサバが主体でしたが、下旬に入ってからマアジが主体となり、1日あたりマアジのみで200~600トン前後獲れています。全体では300~700トンとなっています。
最近の主役マアジですが、サイズは14cm前後の1歳魚が多くを占め、~20cm程度のものがちらほらと、それ以上の大型個体はごく僅かに漁獲されている様子です。
5月のマアジ水揚量は3,125トン(5月27日現在)で概ね平年並となっており、昨年の不漁を考えると、盛漁期にこうして水揚げがあることにほっとしています。
マアジに混ざる形でマサバも水揚げされていて、こちらは数は少ないながらも30cmをやや超えるようなサイズのものが水揚げされており、多くの船で同様な組成となっていました。僅かに数隻ほど、マサバ主体の水揚げをしている漁船もあったようです。
大中型漁船を見てみると、ガラリと水揚物が変わり、大型のマサバ主体に大アジ、マダイの網と、ウルメイワシ主体に大型マサバ、大アジが混ざる網とあり、見応えがありました。それぞれ10トン前後と量は多くはなかったですが、周りと組成が異なり、サイズが良いだけあって良い値が付いていました。また、ツバス・マルゴ・ヒラマサなども少量水揚げされていました。
本日は大中型漁船のウルメ主体の網からサンプルを購入させて頂き、精密測定を実施しました。個人的に気になった点としては、マサバ、マアジ、ウルメイワシの胃内容物にマアジ稚魚(3cm程度)が多く入っていました。先週から、隠岐海峡にてマアジ稚魚を対象としたトロール調査も実施していますが、昨年と比較するとマアジ稚魚が多く採集されています。これらの結果だけで今年の加入が良いと判断することはできませんが、担当としては期待を寄せたいところです。調査結果は7月末ごろに報告させていただきます。