12月13日午後13時半から令和4年度第1回境港地区漁海況連絡会議を県営境港水産物地方卸売市場の2階大研修室にて開催しました。
境港の市場関係者等、多くの方にご来場頂き、海洋環境やスルメイカ、小型浮魚(マアジ、マサバ、マイワシ)、クロマグロ、ブリ、ズワイガニについて直近の漁獲状況や今後の漁況予測について水産試験場から報告させて頂きました。
この度は特別講演として、水産研究・教育機構 水産資源研究所水産資源研究センター底魚資源部の佐久間啓研究員を招き、日本海系群A海域(富山~島根)のズワイガニの資源状況や資源管理の取り組みについてご講演頂きました。
ズワイガニの資源動向に大きく関係していると思われる、ズワイガニ幼生の来遊シミュレーションなど最新の研究の取組も交え、来場者の皆さんにとてもわかりやすく興味深いお話をして頂きました。
翌日の12月14日の早朝、今日から冬本番の大しけとなるこの日、境港市場には多くの沖底船(田後6隻、網代2隻、境港3隻)の水揚げがありました。
この日は先の佐久間研究員をはじめ、ズワイガニや沖底魚種の資源管理の調査、研究を進める他県(福井、石川、兵庫)の水産関係研究機関等の関係者10名を境港市場にご招待し、現場の実態を把握するべく市場の視察を行いました。
新しい2号上屋にズラリと並ぶ、ズワイガニを始めとした沖底の漁獲物、高度衛生管理化が図られた新しい市場の施設に皆さん感動されていました。
また、境港市場のカニの規格や銘柄、多種多様な沖底魚種の特徴について説明させて頂き、参加者は今後の調査、研究に役立つ情報を入手でき、とても貴重な時間になったようです。
沖底で箱に立てて水揚げされていることが少ないガンコ(オトク)や、沿岸ではこれから年末にかけて水揚げが多くなるアカナマコなども水揚げされていました。
引き続き、国や他県の研究機関等とも連携しながら調査・研究を進めていきたいと考えています。