2月22~24日にかけて3日連続で市場調査を行ったので、その模様をお伝えします。
この時期はまき網船のドック時期にあたり、元々出漁隻数が少ない傾向にはありますが、22日(水)は特に少なく1隻の入港でした。(出漁は2隻。1隻は浜田水揚げ)
水揚げ物はマイワシ170トン。体長はまばらで、概ね16~22cm前後といった組成でした。
この日は水揚量が少なく、単価が高めで取引されていました。
翌23日(木)は大中型船3隻、中型船3隻の合計6隻が入港し、マイワシ主体で速報値1,135トンとなり、2023年4回目、マイワシ主体では2023年初の大漁日となりました。ここ近年は2020年と2022年が3月4日、2021年が6月3日にそれぞれ初のマイワシ大漁日だったので、それらと比較するとやや早めの来遊といったところでしょうか。
体長組成は前日とほぼ同様で、操業場所によってはマサバ・マアジも混ざっているようです。大中型まき網は晩に操業した分だけでなく、前日水揚げのマイワシもタンク売りしており、上屋内に高く積み上げられた様子は圧巻の一言でした。
そのまた翌日の24日(金)も、大中型船3隻、中型船3隻の合計6隻で、1,029トンとなり、めでたく大漁日となりました。まさに、マイワシ一色といったところです。この日は、市場ツアーの方々がマイワシの入札・水揚げ風景を熱心に眺めておられました。
買付したマイワシを測定したところ、生殖腺が発達した個体が確認でき、産卵のための来遊であることが伺えました。
今年も無事にマイワシの来遊が見られ、漁期がスタートしました。ここ数年はマイワシが境港の水揚げを牽引していますので、近年と同様に豊漁になることを期待しています。