4月6日、県営境港水産物地方卸売市場の沖底ものの市場調査を行いました。この日は沖底船2隻の入港があり、ソウハチ750箱、アカエビ300箱、ノドグロ200箱、ニギス250箱、その他にもヒラメやアンコウなど多種多様な魚種が水揚げされていました。漁業者からのお話は聞けませんでしたが、漁獲物から見るに西側海域(浜田沖等)での操業と思われます。(立派なアカムツや活締めしてあるヒラメなど水揚げされていました。今回はニギスの測定を行いました。)
中にはあまり山陰沖では見慣れないマナガツオも数箱ありました(瀬戸内側などでとても珍重される非常に美味な魚らしい)。
沿岸ものは淀江の定置網で漁獲されたマアジ、潜水漁業で採取されたクロモ(ボウズゴロシ)、御来屋の刺網で漁獲されたメバル、美保湾で漁獲されている船曳網のサヨリなど春らしい魚種が並んでいました。
翌朝の4月7日は網代港地方卸売市場に向かいました。沖底船4隻の入港があり、アカガレイ450箱、ホタルイカ160箱が漁獲の主体となっていました。アカガレイは3~6番の銘柄(体長30~35cm)が漁獲の主体で、鳥取沖の水深250m前後で漁獲しているとのこと。ホタルイカは兵庫沖が現在、漁場となっているようです。
ホタルイカについては、他県の水揚げ状況により2000円~5000円/箱と日によってかなり単価に差があるとのことでした。
その他にもモサエビ(活きた状態でピンピンしてます)や、白バイ、灘側で漁獲されたものと思われるケンサキイカ、ウマヅラハギ、チカメキントキなどが水揚げされていました。
境港、網代ともに、この時期、まとまった水揚げがないとおかしい、ハタハタがほぼ水揚げされていません。
※写真は唯一、網代で1箱見つけたハタハタ(1~3番の体長15~21cmの大型サイズ)。
相変わらず、漁業者さんからハタハタはいないといった声を聞きます。漁獲が低調となることは予想していましたが、まさか、ここまで獲れない状況になるとは予想していませんでした。
話しは変わりますが、新年度がスタートし、水産試験場にも新規採用職員1名が新たに配属されました。アジ、サバ、イワシを中心とした浮魚の資源調査を担当してもらうことになっています。
(写真は、早速にマイワシ、マサバ、カタクチイワシの精密測定の仕方を前任から教わる新規採用職員)
今後も、市場調査等、現場にも積極的に伺いたいと思っていますのでよろしくお願いします。