4月12日、賀露地方卸売市場の沖底ものの市場調査です。
沖底船3隻の入港があり、アカガレイ1140箱、ソウハチ2180箱、白バイ100箱、赤バイ100箱、モサエビ、マフグ、ヒラメ、スズキ等の水揚げがありました。
アカガレイは隠岐島の東南東の水深160m程度、ソウハチは隠岐島の北東の水深180m程度の海域が漁場となっている模様です。
アカガレイについては8~9番手の小型の銘柄(体長20~25cm)が主体に水揚げされています。
最近、漁獲されているアカガレイの傾向として体長30~35cm程度のサイズが漁獲の主体となっていました(水深250m程度の海域で漁獲)。一方で、今回、小型のアカガレイはやや浅い水深帯で漁獲されており、小型個体の加入が多く見られていることは今後のアカガレイの漁獲に期待が持てる傾向と思われます。
今回は漁師さんからおいしい魚を紹介してもらいました。こちらのユメカサゴです。
市場には量は多くないですが、よく並んでいる魚です。同サイズの小型のアカムツ(ノドグロ)よりかはこっちの方が脂がのっておりおいしいとのこと。煮つけ、みそ汁等に入れたら最高との情報を頂きました。
4月14日、県営境港水産物地方卸売市場の沖底ものの市場調査です。
この日は田後船1隻(浜田港水揚げ→陸送で境港)、網代船2隻(網代港水揚げ→陸送で境港)の漁獲物が並んでいました。アカガレイ820箱、ソウハチ820箱、アカエビ100箱、ノドグロ180箱、ニギス130箱、マダラ、モンガレイ、アナゴ等のバラエティーに富んだ水揚げです。
西側で操業している田後船の漁獲物はソウハチ、ノドグロ、ニギス、アナゴ等が主体となっています。
網代船はアカガレイ(30~35cmの大型銘柄が主)や、アカエビが主で他にもモサエビや、マダイ、キダイ等の灘ものも混ざっていました。
数ある箱の中から網代船2隻で1箱ずつ、貴重なハタハタが水揚げされていました。(県漁協の販売職員さんも最近のハタハタの水揚げの少なさを痛感しており、ハタハタが入っている貴重な箱があったら教えてくれます。)
本日のハタハタも体長17~22cmの大型サイズがメインです。小型の当歳魚(ジンタン)がいない=来漁期も漁獲が低調になるのではと不安視しています。
沿岸ものは境港のバイ(キンコバイ)、シロギス、コナガニシ(アカべー)、隠岐島産の産卵時期でお腹が大きいメジナなどが水揚げされていました。