8月1日から8月3日の日程でベニズワイガニの分布量の把握を目的とするベニズワイ大型桁網調査を実施しました。
調査点は出雲沖水深500から800メートルの海域10点です。
対象となるベニズワイガニを採捕する大型桁には海底に着底したことが分かるように水深等を測定する事ができるセンサーが取り付けられており、曳網位置をリアルタイムで知ることができます。
また海底をスムーズに曳網できるように大型桁の両足はスノーボードのような形状になっています。
曳網時間は大型桁が海底に着底してから10分間曳網します。
▲投網前の大型桁の様子です。
この大型桁はとても重量があり、海が荒れていると大型桁が前後左右に振れ、大変危険で すので乗組員は特に緊張感を持って作業に当たります。
▲採捕したベニズワイガニとトゲザコ(がらもさ)、ホッコクアカエビ(甘えび)などのエビ類です。
本調査の対象であるベニズワイガニはズワイガニと違い茹でる前から全身の色が赤っぽく、生息する水深もズワイガニが主に200から500メートルに対し、ベニズワイガニは500から2700メートルの深海に広く生息しています。
ズワイガニよりは値段は安いですが、身がぷりぷりしていて甘みが強いのが特徴です。
▲採捕したベニズワイガニの稚ガニです。
最も小さいもので甲羅が人間の爪サイズほどの稚ガニも採捕しました。
この大きさのものが数年後には高品質で美味しいカニに成長し、沢山の方に召し上がっていただけたらと思います。