野菜コースでは10月11日は校外に出て、米子市・境港市にまたがる弓ヶ浜半島で白ねぎ、ニンジンを勉強してきました。その様子をお伝えします。
鳥取県では白ねぎは言わずと知れた特産野菜です。実習でも白ねぎに力を入れ、春ねぎ・夏ねぎ・秋冬ねぎ全ての作型を実際に栽培しながら勉強しています。今回は境港市にある鳥取県園芸試験場弓浜砂丘地分場を訪問し、現地の課題や新しい技術について学びました。また、県西部にはニンジンの産地があり、春ニンジンと秋冬ニンジンが栽培されています。農業大学校でも小規模ではありますが栽培していますが、現地の農家はどのような規模でどのような経営をしておられるのか、実際に見学しました。
【鳥取県園芸試験場 弓浜砂丘地分場】
白ねぎの現地での課題と、それに対してどのような試験をしているのか教えていただきました。
試験場では農家の方が栽培しやすくなるように、何年もかけて連作障害や品種試験をしておられることが分かりました。
その他肥料や緑肥の試験など、分かりやすく説明していただきました。
また研究員さんに、比較試験をするための処理の仕方を教えていただいたり、学生の卒論研究に関するアドバイスをいただいたりと、たくさんの学びがありました。今後の栽培や卒業論文の計画に生かしていきましょう!
【鷲見農園(米子市)】
農業大学校を卒業し米子市でニンジン・白ねぎを栽培しておられる鷲見さんの秋冬ニンジンのほ場を見学させていただきました。
ニンジンの栽培や、家族経営について教えていただきました。
農業大学校ではニンジン栽培に関して人力する作業が多いですが、実際に農家の方は播種や追肥、収穫など機械を上手に使用して省力化し大きな規模を管理しておられました。農業大学校では使用しないような機械も使っておられて、実際に機械を見せていただくことができました。
学生からは、鷲見さんの経営理念である「楽しんで農業をする」「仕事だけでなく、趣味も楽しむ」という思いを自分も大切にしたい!という感想がありました。
【白ネギ若手農業者の会『夜見の会』(米子市)】
白ネギ若手農業者の会『夜見の会』とは米子市夜見地区を中心に営農する若手白ネギ農家の会です。一緒に勉強会をしたり、交流をしたり、地域の白ネギ産地を盛り上げようと切磋琢磨しています。
今回はまず、瀬尾会長のほ場を見学しました。野菜コースで栽培している白ネギより病害虫の被害も少なく、均一に美しく管理されていました。こだわりを持って管理しておられる姿勢が大変勉強になりました。
次に、会員のみなさんと意見交換をしました。学生の疑問に対する想いを、実際の農家のみなさんに教えていただきました。
「白ネギはどれくらいの売り上げなのか?」「グループ活動していて良かったことは何か?」「農業を始める際に必要な準備は何か?」「物価の高騰に合わせてどのような課題があるか?」など、たくさんの質問がありました。
学校では伝えきれないリアルな農家の姿と想いを教えていただくことができました!!
これからの農業大学校での勉強や就農・就職に向けた学びがたくさんありましたね!
今回視察にご協力くださった試験場の研究員さん、鷲見さん、夜見の会の皆さん、本当にありがとうございました!