鳥取県中部の北条沖にて秋イカの漁場形成調査を実施しました。
この調査はスルメイカ・ケンサキイカの分布密度や大きさ等を釣獲試験により調査し、漁場形成状況について漁業者に情報提供することで操業効率化(燃油使用量の削減等)を図る目的で行っています。
調査を実施する前には、スルメイカがたくさん鳥取県の沖合で獲れているという情報が入っていましたので、調査海域での良い結果を漁業者の皆さんに情報提供できればと期待しながら出港しました。
操業の釣果は、調査対象のスルメイカやケンサキイカは残念ながら少なく、アオリイカがたくさん獲れました。
アオリイカは他のイカに比べ大型のイカで、丸みを帯びた胴体に大きなミミが甲イカを連想させますが、分類としてはケンサキイカに近い仲間になります。
暖かい海を好む傾向があり、北海道には居ないとされていましたが、今では北海道も含め国内の広い海域で確認されるようになりました。
鳥取沖は例年より海水温が高かったため、もしかしたらアオリイカが暖かい海域を求めて移動してきたのかもしれません。
釣れたイカは水産試験場に持ち帰り、詳しく測定します。
すっかり秋の気配が感じられる空模様になってきました。
今年の調査も残すところ12月海洋観測のみとなりました。
12月の海洋観測が終わりましたら、船のメンテナンス工事(ドック)に入るため、約2ヶ月の間は船での調査はありませんが、その時のメンテナンス工事の様子なども掲載できたらと思います。