2024年1月9日 市場調査
本日、境漁港には10隻のまき網船が入港していたため、市場調査を行いました。
・本日の水揚情報
大中型まき網:5隻→さば類 356トン
中型まき網:5隻→ツバス(ブリの若魚) 24トン
現在、さば類の漁場は山口県見島周辺海域となっており、境港の市況が良いことから鳥取島根両県以外の長崎県等の大中型まき網の水揚げも多くなっています。
なお、境港におけるさば類の水揚げは昨年12月から好調で、速報値では前年・平年を上回っています。1月に入ってからは、前年の6割程度の水揚げ(1月上旬速報値)状況となっています。運搬船の船長にお話を伺ったところ、魚探の反応はあるものの群れがかたまりきらず大漁にならないとのことでした。
単価をみてみると、昨年12月の高単価(226円/kg)の傾向が継続しており、1月に入ってからも200円/kg以上の日が続いています。市場関係者によると現在は主に加工品向けの需要があり、高い値段で取引されているようです。
例年ですと境港のまき網漁業は、1~2月はさば類の盛漁期となるため、今後も多くの水揚げが期待されます。
サンプリングしたさば類の種組成はマサバが中心ですが、少数のゴマサバも確認されました。マサバの体長は27-35cmで主体は30cm台前半の個体(2022年級群相当)の個体でした。例年1月の体長組成は20cm台後半が中心となる傾向であるため、今回のサンプルは、いつもより一回り大きかったです。
今後も盛漁期が続きますので、マサバの水揚げ動向を注視していきたいと思います。