今朝も前回に引き続き、境港市場での市場調査を行いました。
境港支所所属の沖底船1隻の水揚げがあり、久しぶりにハタハタのまとまった水揚げ(250箱)があるとの情報を聞きつけ調査に向かいました。
お目当てのハタハタは体長130~150mmの5番銘柄がメインに並んでいました。
体長180~220mmの大型の2番銘柄は4箱だけ並んでいます。
130~150mmのハタハタは2022年級(2022年2月頃にふ化した2歳魚)と思われます。
一方、少しだけあった180~220mmの2番銘柄は2020年以前に生まれた4歳以上の高齢魚と思われます(ハタハタの寿命は5歳といわれています)。
ここで気になるのが2021年級(2021年2月頃にふ化した3歳魚=体長150mm~180mm台の3~4番銘柄)がほぼいないということです。
昨年の春に極端なハタハタの不漁となったのがこの2021年級が極端に少なかったことが要因として挙げれられます。なぜ少なかったか原因は現在究明中ですが、本県のハタハタの主産卵場となる朝鮮半島東岸でのハタハタの産卵、ふ化がなにかしら上手くいかなかったことを想定しています(現在、2021年当時の気象・海水温のデータ等や漁獲量との関連性を分析中)。
とはいえ、ひとまず、2022年級のハタハタの水揚げが見られたことで、昨年のような極端な不漁傾向から今シーズンは抜け出しつつある状況ではないかと思っています。
沖底ものは他には松葉がに、マダラ、ヒレグロ、モサエビ等
沿岸ものは、しけが続いており少ないですがヒイラギ(エノハ)やカマス、マゴチ、活ヒラメ
小底のマダイ、キダイ、アオハタ、ウマヅラハギ、ツキヒガイなどが並んでいました。