本日、境漁港に6隻のまき網船が入港していたため、市場調査を行いました。
・水揚情報
中型まき網:6隻→あじ類124トン、さば類30トン、ワラサ22トン
7月まではマサバ主体の水揚げが続いていましたが、8月以降はマアジ主体の水揚げに切り替わっており、8月のマアジ水揚量は速報値で1233トンと前年・平年を上回っている状況です。
現在の漁場は浜田沖~隠岐周辺海域となっており、本日は聞き取りを行った船団以外、浜田沖で操業しているようです。操業状況について、運搬船の船長にお聞きしたところ、マアジについては瀬の周りいるもの中心に漁獲しているとのこと。
また、いわし類、さば類の0歳魚も入網することが増えてきているそうです。
以下に本日の調査で購入したマアジサンプルの測定結果をまとめました。
サンプルを購入した船では2歳魚(22~24cm)相当が漁獲主体となっており、前年同月と比較するとややサイズが小型となっていました。
また、試行的に近赤外線分光分析装置を使用したマアジの脂質含量測定(脂ののり)を行ったところ、平均で約4%あり、過去(2009年9月)とほぼ同様の値でした。今後は装置の測定精度向上やデータを蓄積し、季節変化や前年との比較などができるよう取り組みたいと思っています。