2024年のズワイガニ漁が11月6日に解禁しました。
今季の漁解禁時の海況は日本海側で風が強く、他県(北陸方面等)の底曳船は出漁を見合わせていましたが、本県の沖底船23隻は全船出漁し、隠岐周辺で操業していました。
11月7日は県内の主要水揚げ港(境漁港、鳥取港、網代漁港)で初セリがあったため、各港で市場調査を行いました。
まずは、境港地方卸売市場に11月7日の0時に調査に向かいました。
既に1隻の船が着岸し、これから水揚げを始めようというところでした。
境港に入港した沖底船の多くは、隠岐北西、隠岐北方の海域で操業しており、松葉がに、親がにとも前年並程度の量が獲れたようで幸先が良いスタートとなったようです。
一方で昨年まで比較的好調だった、隠岐東方で操業した船からもお話を聞くことができましたが、こちらの海域では松葉がに、親がにとも獲れる量が例年と比較してかなり少ないといった情報を聞きました。
その後、網代港地方卸売市場に行き、到着したのが3時30分頃、こちらも水揚げ真っ最中の状況でした。
網代船のほとんどは主に隠岐東方の海域で操業しておられたようですが、やはり、低調な獲れ具合だったようで、早々と漁場を切り替え青谷沖に戻り、そちらの方で松葉がに、親がにとも漁があったようです。
続いて、賀露地方卸売市場に6時頃に到着しました。
毎年の事ですが、多くの取材記者の方々が水揚げされたカニの周りに集まっています。
賀露船は隠岐北西の海域で操業しており、こちらは前年より多い水揚げとなったようです。
ただ、松葉がに、親がにとも小型のサイズが多いようで、この日の賀露では大型(甲幅13.5cm以上、1.2kg以上)で姿、形が良い五輝星に認定される松葉がにはでませんでした。
それでもこの日、一番目にセリ落とされた松葉がに(大A銘柄)は1匹150万円と高値が付き、今期も良いカニを沢山獲ってきて欲しいという皆さんの期待の高さを感じました。