平成25年12月12日(木)、西伯郡伯耆町において民俗部会は千歯扱き調査を実施しました。
伯耆町には日光公民館(西伯郡伯耆町大瀧)などに5点の千歯扱きが所蔵されており、それらの写真撮影、採寸、印刻や墨書の解読を行いました。今回、5点の内、4点は明治期の倉吉千刃、残り1点も鳥取県内産であることが確認できました。
5点中4点は高級品である「正鋼(しょうはがね)」製でした。伯耆町は鉄が産出地であり、そのこともあって良い鉄製品が使われたのかもしれません。
また、鳥取県内産の千歯扱きには「鳥取県ヤマタ製」「多賀市」と焼印ありました。この「ヤマタ」「多賀市」は県内のどこの生産者かは不明であり、今後明らかにできればと思っています。お忙しい中、調査に協力いただいた伯耆町教育委員会の皆様に、厚くお礼申し上げます。
千歯扱きを調査する関本調査委員
県史編さん室