防災・危機管理情報


2014年4月14日

巨大なタチウオぽいのが揚がりました。

 本日(4月14日)早朝、珍しい魚(ユメタチモドキ)が入ったと旋網操業される方から連絡を受け、市場に引き取りに行きました。

  ユメタチモドキ
 魚の大きさは、全長171センチメートル、重さは3.66キログラムで巨大なタチウオのようです。

 採捕は3月末頃で、若狭湾周辺海域で操業中に網に入り、すぐに冷凍保存したとのことでした。一見すると、今春よく揚がっていたサケガシラのようですが、魚体の後端を見ると尾びれがあり、サケガシラでないことが分かります。

 頭部のアップ写真

 尾部のアップ写真

 4年ほど前にも、同じような尾びれが分叉したタチウオっぽい魚が水産試験場に持ち込まれましたが、このときはもう少しスリムで顔面が細長い「ナガユメタチモドキ」という魚でした。

 今回連絡を受け引き取りした魚は、少しずんぐりしており、体の特徴から報告のあったように「ユメタチモドキ」と思われます。

 この魚の分布域は、朝鮮半島南端やカリブ海、大西洋となっており、伊豆で採捕された報告や、日本海では京都府、新潟県での再捕報告があります。鳥取県ではとても珍しいと思われます。

 せっかく大切に冷蔵保管されて半月ほど船に揺られて水産試験場まで運ばれてきたので、しばらくの間、水産試験場の冷凍庫に保管しておきます。興味のある方は見に来てください。

 

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