皆成学園の管理棟玄関に飾られている版画「勉強のない国」。
これは、鳥取県内の小学校で教鞭をとる傍ら、絵画や版画などの制作をされていた長谷川富三郎さんが、皆成学園に寄贈されたものです。
皆成学園と親交のあった長谷川さんは、当時の入所児童の作品(粘土作品の人形)を枕元に置いて寝ていたところ、夢枕でその人形が踊りだしたそうです。
長谷川さんは、その踊りだした人形を描いた絵を版画にされ、
糸賀一雄さんの著書と同じ「勉強のない国」というタイトルをつけられました。
作品の裏側には、長谷川さん直筆のメッセージがあります。
その中に、長谷川さんの人柄がにじみ出ている一文があります。
「額は低くかけてください。子どもさん方の目の高さとしていただければ幸せです。」