現在、境港を拠点として韓国、中国との間の2つの海外航路がありますが、絶対数としては少ない状況です。国際物流の拠点となるためには、現在の境港は、港湾機能・サービスの一層の充実が必要です。また、米子空港2,500メートル化による貨物便の就航を可能とする大量荷役処理体制の整備も必要です。いずれも、貨物・積荷の確保のほか、鳥取自動車道の開通に伴う物流コストの低減や、企業相互の流通業務の連携も必要です。山陰道は遅くとも10年以内の全線供用を目指して整備が進められており、開通後は、より一層貨物・積荷の確保が必要となります。
米子-ソウル便の運航は継続されていますが、更に安定的なインバウンド(同便を利用した県内・国内への旅行)、アウトバウンド(同便を利用した国外への旅行)の集客確保が必要です。また、同便の貨物利用は、わずかな量にとどまっています。
県内の工業団地への企業の集積は進んでおり、鳥取自動車道の開通をにらむと、特に内陸型工業団地の必要性が高まっている状況です。