本県の高速道路等のネットワークの整備は著しく立ち遅れており、整備を進めているところです。鳥取自動車道は平成19(2007)年度末に智頭町内が開通するなど、平成20年代前半の全線供用を目指して整備が進められています。また、山陰道は、遅くとも10年以内には全線供用を目指して整備が進められています。更に、鳥取豊岡宮津自動車道、北条湯原道路、江府三次道路など地域高規格道路についても、早期完成を目指し整備を進めているところです。
航空便は、首都圏等との間の極めて重要な交通手段です。空路の利用促進を図り、増便等の路線拡充により利用者の利便性を高めることが地域活性化・観光振興にとって喫緊の課題です。また、環日本海交流を一層推進するため、米子-ソウル便を始めとする海外との国際路線の充実・発展が必要です。
鉄道・バスは、県土の一体化と大都市との交流拡大を図るための高速交通網の整備と、通学・通院等の基本的生活ニーズのため多くの県民が利用する鉄道・バス網の整備、利便性の向上が必要です。
本県では、鳥取情報ハイウェイやブロードバンド(光ファイバー、ケーブルテレビ等を用いた通信回線)の整備が進んでおり、ブロードバンドの世帯カバー率(利用可能な世帯の率)は98.5%、実際のブロードバンドの世帯普及率も48.7%に達しています。しかし、ブロードバンド未整備となっている地区があります。
平成23(2011)年7月までに完全移行が予定されている地上デジタル放送については、現時点で受信できない世帯があることが判明しており、その解消が必要です。
高速通信環境、携帯電話等の情報通信基盤整備は、民間主導で行われてきましたが、中山間地域等においては採算性の問題から整備が進まず、情報通信技術を活用したサービスが十分に受けられない地域があります。