近年、自閉症をはじめ、アスペルガー症候群や注意欠陥/多動性障がい(AD/HD)、学習障がい(LD)などの名称を見聞することが多くなり、平成17年には発達障害者支援法も施行されました。
ここに挙げられたような発達障がいの多くは、人間の一つの個性ですが、特別な理解と支援を必要とする個性と考えられています。
人の一生は、幼児期、学童期、青年期、成人期、老齢期それぞれのライフステージで、家族や地域の人々と関わりながら生活や活動を楽しむ一方で、社会的な学習や成熟が期待されます。誰もが人と人との相互関係の中で地域生活を営み、お互いに助け合いや支え合いを必要とする社会的な存在で、生涯を通じて発達し続けます。
発達に障がいのある人たちは、他の人と同じように一人の人間であることには何ら違いがありませんが、社会的な関係に気づくことが苦手だったり、成熟に時間がかかったり、周囲から誤解されたりして、しばしば対立や摩擦、混乱や孤立を生じることがあります。
この人たちは、発達のつまずきや特性についての深い理解と、活動や生活に対してのさまざまな支援や工夫を求めています。理解と支援を受けて円滑に発達や適応をすれば、それぞれがたくましい力を発揮して社会に参加することが可能な人たちです。
『エール』は発達障がいのある人たちが地域の中で必要な存在として、それぞれの力を十分に発揮しながらライフステージを幸せに暮らせるように、本人、家族、関係者及び関係機関と直接・間接の協力関係を持ちながら応援を続けます。
人は皆、いろいろな人から応援をされながら暮らしています。自閉症のある方達も同じです。自己決定・自己選択できる環境や周囲の人たちに支えられて達成感、成功感をもって豊かに暮らすことができるよう、どうぞたくさんのあたたかいエールをお願いします。
『エール』のシンボルの動作は、”ハイ・ファイブ”(できたね、やったねということ)を意味するサインです。