岩手県陸前高田市は東日本大震災の巨大津波により甚大な被害を受けました。
同市の「名勝高田松原」は震災前、白い砂浜に約7万本のマツ林が2キロメートルにわたって続いており、多くの観光客が訪れていましたが、津波により「奇跡の一本松」以外のマツはすべて流されてしまいました。
このたび、岩手県の事業による海水浸水個所の埋立や防潮堤の整備、植生基盤となる盛土の造成工事の進捗により、平成29年春から3か年計画で本格的なマツの植栽が着手されることとなりました。
今回の植樹会は、「名勝高田松原」の再生に向け、陸前高田市民および支援される方々と共に新しい一歩を踏み出していくことを目的に開催されたものです。
植樹活動では、鳥取県からお届けした抵抗性クロマツの苗木を含む1,250本の苗木を植栽しました。
苗木贈呈では、まず尾崎森林・林業振興局長から「鳥取県には鳥取砂丘があり、岩手県の皆さまと同様に飛砂や防風、景観や防災のためにもマツ林の重要性が認識されています。植樹した苗木が安全、安心に役立つことを願っています。」とあいさつしました。
次に、プロジェクトに取り組むみどりの少年団を代表して、 倉吉市立北谷小学校 前田 緯吹(まえた いぶき)さんから「昨年、鳥取県中部地震を経験し、怖くて不安な日々を過ごしました。東北の方々もきっと同じ気持ちだったと思います。美しい高田松原を取り戻す復興のお手伝いをするために、一生懸命植樹します。」とのメッセージを送り、クロマツの苗木を贈呈。
地元のボランティアの方々と一緒に植樹作業を行いました。
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尾崎森林・林業振興局長から達増岩手県知事へ苗木を贈呈。
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