岩手県下閉伊郡田野畑村は東日本大震災の巨大津波により甚大な被害を受けました。
田野畑村明戸地区の県有防潮林は、津波の影響によりほとんどのマツ林が流されてしまいました。また、わずかに残ったマツ林も津波の影響から枯れ果ててしまい、今では1本のクロマツを残すのみとなってしまいました。
これまで防潮林の復旧に向け取り組んできましたが、地域の皆様方と一緒に防潮林を再生する機会として、本記念植樹会が開催されました。
植樹活動では、鳥取県からお届けした抵抗性クロマツの苗木1,000本を植栽しました。
鳥取県メッセージ
(田村森林づくり推進課長)
鳥取県から岩手県へ苗木の贈呈
机・北山崎森林愛護少年団との記念撮影
鳥取県からのメッセージとして、鳥取県農林水産部森林・林業振興局森林づくり推進課 田村課長より「岩手県には、平成25年から28年にかけて2,100本の苗木を里帰りさせ、平成29年は700本の抵抗性クロマツ苗木を提供させていただきました。震災から7年が経過した今でも、全国でおよそ6万人の方々が避難生活を余儀なくされていると伺っており、本県でも107名の方々が避難されています。岩手県からは3名の方がおいでになっています。植樹した苗木が岩手県や田野畑村の皆さまの安全、安心に役立つことを願っています。」とあいさつさせていただきました。
次に、プロジェクトに取り組むみどりの少年団の代表:米子市立淀江小学校からのメッセージを県担当者より代読し、鳥取県産抵抗性クロマツの苗木を贈呈しました。
「鳥取県で生産された抵抗性クロマツです。この苗木が岩手県で安全・安心に役立っていただければと思います。また、岩手県内で植樹が行われていること、日々、復興が進んでいるということを鳥取の周りの人に伝えていきたいと思います。」
最後に、地元のボランティアの方々と一緒に植樹作業を行いました。
記念標柱の建立
植樹を記念して記念撮影
鳥取県産抵抗性クロマツの記念植樹