「幹部目指す女性の手本に」
来年で入庫30年。窓口勤務を10年して、融資や渉外などを経験した。4人の子育てをしながら、2015年に鳥取信用金庫初の女性支店長になった。 仕事が面白かった。 「女性だから無理だろうというのではなく、チャレンジさせてもらえた。そういう意味では女性活躍の時代を先取りした職場だった」と振り返る。何よりも仕事に対する正当な評価がやりがいになった。
職場の仲間にも恵まれた。子育て中は「お互いさまなので…」という雰囲気があり、休みたいときに休ませてもらった。支店長として支店の目標を作る際なども含め、常に上司の支えがあり、必要以上のプレッシャーを感じることはなかった。
今は本部勤務。主に人事、採用、研修を担当する。若手職員らを一人前の金融マンに育てていく立場にある。
管理職の女性割合は10・2%(5人)、支店長代理以上だと20・5%(17人)にまで上昇する。今後も女性幹部を増やしていく中で「女性も窓口勤務から次のステップを目指し、いろんな仕事の経験を積んだ上で役席に着くのが理想」と考える。それには女性自身の意識改革も重要。「私は幹部を目指す女性の手本にならないといけない立場。自分の甲羅を大きくしないと、後輩はそれ以上育たない。今に満足していたらだめ」と自らを鼓舞する。
「自分ひとりで抱え込まないで、相談できる人をみつけてほしい。上司の良いところをまねてもいいし、やることをやった上で『人に頼っていいよ』と言いたい」と助言、サポートを約束する。
【写真】若手職員にアドバイスする木村さん
(平成30年11月20日(火)掲載)