防災・危機管理情報


男女の別なく得意分野高め合う

 高校卒業後に入行し5年目、営業担当になったのが転機だった。担当した地域の人々から企業や団体のトップまで、しっかり向き合い話してくれる人たちとの出会いに恵まれ、自分が提案したアイデアが生活や会社経営で直面する課題解決につながると喜ばれた。「もっと役に立ちたいと、仕事が楽しくて仕方なかった」
 女性だからと取り合ってもらえないケースも一通り経験したが「ピンチはチャンス。困難な場面ほど考え、周囲に相談することで、必ずよりよい方法が見つかった」。女性目線の気付きや経験が会話の糸口になったり、女性の方が相談しやすいと胸の内を明かしてくれた人も数知れない。「男性と同じやり方を追求しなくていい」と分かった。心掛けたのは「自分のポジションや寄せられる期待の一歩先を意識して働くこと」。入行時は当然の空気だった結婚退職は頭から消え、結婚、出産後も仕事に理解ある家族に支えられて打ち込んだ。
 2010年に同行初の女性マネジメント職として出張所長に。2店舗の支店長を経て現在の支店では、担当の一つに県行政が加わる。鳥取県の課題解決で関われることはないか模索するのは新たなやりがいで、気持ちが引き締まる。
 ただ、自分の働き方はあくまで一例なのも自覚している。それぞれの仕事観や置かれた家庭環境も違えば、その時できる働き方も異なるだろう。だからこそ「男女の別なく、多様な働き方で得意分野を高め合いたい。自分を大切にしつつ、みんなで頑張る職場を実現できたら」。"一歩先"は定まっている。

松田さん

【写真説明】「何でも男性と同じようにやることはない。生かせる能力は人それぞれだから」と話す松田さん(右)

[令和元年7月30日(火)日本海新聞掲載]


  

最後に本ページの担当課    鳥取県 地域社会振興部 人権尊重社会推進局 女性応援課
    住所  〒680-8570
             鳥取県鳥取市東町1丁目220
    電話  0857-26-70750857-26-7075    
    ファクシミリ  0857-26-8196
    E-mail  jyosei-ouen@pref.tottori.lg.jp

Copyright(C) 2006~ 鳥取県(Tottori Prefectural Government) All Rights Reserved. 法人番号 7000020310000