働きやすい環境作りが役目
工事部の経理担当から食品事業部所属になったことで働き方が大きく変わった。チラシや販促品を自ら提案して制作したり、商品の製造方法を学んで製造部門に伝えたり、仕事内容は多岐にわたった。「（それまでの業務と異なり）分からないことばかりだったのが良かったかも。自分が良いと思ったら提案し、実行した」。新たな商品の販路拡大にがむしゃらに関わってきた。やりたい、変更したいと思った時、すぐに実現できる環境が会社にあった。「コンパクトな会社だからこそ、意見が出しやすく、働きやすかった」と振り返る。
所属する部署は女性だけの21人。子どもを持つ従業員も多く、以前から行事や病気などで休んでも誰かがサポートするという風土が当たり前。自身も４月に育休復帰後、安心して仕事ができている。
「商談会が成功し、新規のお客さまが増えた時にやりがいを感じる」。すでに自社商品は国内外で販売しているが、さらなる販路拡大を求めるなら、商談会への積極的な参加も重要になる。復帰後も国内外問わず、さまざまな地域への出張をこなす。夫の理解があり、互いに仕事のスケジュールを確認しながら、子育てと仕事を両立中だ。
課長という立場に加え、母親にもなった今、以前から心掛ける定時退社をさらに率先している。「働きやすい環境を作るのが私の役目」と気を引き締めつつ、「子どもに「働いているお母さんって素敵?と思ってもらえるよう自分らしく仕事をしていきたい」と笑顔を見せる。
【写真説明】打ち合わせをする原さん。意見を出しやすく、何でも相談できる雰囲気づくりを心掛けている
［令和元年９月２７日（金）日本海新聞掲載］