繊細さ 品質管理にも生かす
リバードプロダクション、リバードフィールドなどグループ企業3社で、農業用資材や包装資材、ペットフードの製造販売を営む。近年、高品質で独自性のあるレトルト商品が強みのペットフード事業の業績が伸び、アジアなど海外市場に販路を拡大している。同時に労働生産性の向上を目指し、働きやすい職場環境の整備と人材育成に注力。2016年、グループを横断して社員が主体的に運営する三つのプロジェクトを立ち上げた。
そのうちの一つが女性プロジェクト「川口やまとなでしこ会」だ。7人のメンバーで構成。女性社員の声を吸い上げ、トイレの前についたてを立てたり、制服にマタニティウェアを取り入れるなど、女性視点の職場環境改善策を会社に提案してきた。
同会の会長を務める川北江里子さん(39)は、「悩みごとにも耳を傾け、産休や育休後も職場復帰しやすい雰囲気を作っている。料理教室や家族同士交流できるイベントも開催するなど、さまざまな活動を行っている」と胸を張る。
ペットフードの製造を担うリバードプロダクションでは、商品の研究開発部門(R&D)に女性を2人配置。女性ならではの感性や発想力、繊細さ、きめ細かさを商品の開発や品質管理に生かしている。19年には女性活躍推進法に基づく国の「えるぼし」認定を受けた。リバードコーポレーション執行役員の山崎達哉さん(54)は「グループ社員の半数が女性。今後も女性の活躍を応援し、業績を伸ばしていきたい」と、さらなる飛躍を期待している。
【写真説明】ペットフード製品の試作品を確認する女性従業員
[令和元年12月24日(火)日本海新聞掲載]