地域住民の顔の見える場所
「できる人が・できる時に・できることを」がモットー。新興住宅地の造成などで人口が増え、顔の見える関係の希薄化が懸念される中、公民館を拠点とし、女性の視点を取り入れた住民の交流を狙いに、2016年に有志で設立した。現在まで幅広い世代の交流の輪が広がっている。
活動を進める世話人会は男女で構成するが、活動主体は女性メンバー。拠点となる公民館も大勢の人が快適に集えるよう、畳用椅子や冷暖房、台所用品の充実など女性目線で徐々に環境を整備した。
活動は定例会に加え、高齢者から子育て世代が集うオープンデー、イチゴ狩りや七夕など子どもから高齢者までが参加するイベント、カラオケ同好会、元気体操、カレー同好会などさまざまだ。あらゆる世代のニーズを取り入れつつ、住民同士が気軽に集える"居場所づくり"に努めた結果、本年度は1月までに延べ700人余りが参加している。
前公民館長の難波誠さん(71)は「これまで会合など限られた利用だった公民館が、サロンのおかげできれいで機能的になり、大勢の人が訪れるようになった」と地域活性化の手応えを実感。また日ごろから地域住民の顔の見える場所があることで、住民同士の絆が以前より強くなり、防災にも役立てられているという。礒谷代表(69)は「誰もがこの地域に住んで良かったと思える取り組みを目指している。メンバーも一緒に楽しめるフランクな取り組みを今後も提案したい」と笑顔で話す。
【写真説明】子どもから高齢者までが集まり、交流を深めながらしめ縄作りを実施
[令和2年1月31日(金)日本海新聞掲載]