ものづくりで社会に役立つ
人々の暮らしのため、そしてその暮らしをより便利にするために必要なものをつくるのが建設業の仕事です。住宅や会社、学校などの建物、道路や鉄道、電気・水道・ガスといったライフラインも整備しています。さらに、台風や地震などにより河川の氾濫や土砂災害が発生した際、いち早く被災現場の最前線で応急対策や復旧工事も行います。
ものづくりの楽しさを感じつつ、社会に役立つやりがいのある仕事として雇用を生み、経済の発展にも貢献する建設業。甚大な自然災害が多発している中でも安心・安全な暮らしを守り、地域を支える必要不可欠な産業です。
依頼者からの受注に多職種が参画して仕事を成すことも特徴の一つ。その仕事は、設計から積算、大工・左官・電気・鉄筋・舗装・塗装・造園工事など多岐にわたり、それらを統括し完成に導く現場監督があります。県内では現在、約2万人が建設業に従事しています。
「働きやすく」変化に注目
ところが、建設業に従事する若者は年々減少し、高齢化が進行(下記グラフ参照)。特に、若年技術者の確保・育成は喫緊の課題です。県が2015年(平成27年)に実施した、高校生の保護者や建設業者などとの座談会では「建設業を知る機会がなく、イメージもそれほどない」「PR不足」との意見が出ました。こうした声に応えるため、関係機関による建設業の魅力発信や入職を促す取り組みがこれまで展開されています(下記参照)。
また、情報通信技術(ICT(Information and Communication Technologyの略))の活用による効率化や法整備に伴う働き方改革など、業界を取り巻く労働環境にも変化が。人や地域を守る使命は、性別を問わず誰もが働きやすい職場でこそ果たせるもの。鳥取県の未来をつくる建設業にこれからもご注目ください。
グラフは県庁技術企画課作成
|