経験を重ね面白さ実感
「自分の頑張り次第で評価される仕事。いろんな人、特に若い方にどんどんチャレンジしてほしい」。会社では運送、建設、経理の3役を担う。さまざまな経験を重ね、仕事の面白さを実感している。
高校卒業後は製造業の会社で働いたが、一人っ子ということもあり、20歳で父の会社に入社した。23歳で大型免許を取得。建設資材の配達や残土を運搬した。以降も大型特殊免許、建設経理事務士、1級土木施工管理技士など次々と資格を取得。冬場の除雪作業、橋梁補修、河川維持、法面工事など、できる業務の幅を自ら広げてきた自負はある。今は経理の仕事の比重が高いが、社員が休んだ際などは代わりにハンドルを握る。
最初は家業に入ることに抵抗があったが、やってみると大型トラックの運転は慣れたら楽しいものだった。特に力仕事もない環境だったのも大きい。
結婚し、現在は2人の小学生の子どもを持つ。「早朝の出勤もあるが、基本的には決まった時間に終われ、働きやすい環境だと思っている」。両親や家族の協力も得ながら仕事と家庭を両立してきた。自分が周囲に子育てを協力してもらえた経験から、子どものいる男性社員も学校行事などに参加しやすい配慮を心掛ける。
「大変だったこともあるが、現場でたくさん教えてもらい、成長できた」と実感する。現場の環境は以前と比べて改善しているが、まだ女性が少ない業界。「女性にも働きやすい現場にしていきたい」と業界全体の活気を願っている。
【写真説明】「性別に関係なく、挑戦してほしい」と話す山田さん
(令和2年12月25日(金)掲載)
※写真撮影時のみ、マスクを外しています。