鳥取県水産課(令和4年度以降の所管は水産振興課)では、県産水産物の消費拡大や魚食普及に取り組んでいます。このたび、今後の施策に活用するため、県内外の消費者の水産物の消費動向及び鳥取県の魚としてイメージする水産物について調査しました。
アンケートに回答いただいた方々におかれましては、御協力いただくとともに、鳥取県の魚に対する御意見、思い出、応援等をいただき、誠にありがとうございました。
1 アンケートの目的
コロナ禍による飲食店の利用控えや旅行控えにより、水産物直売所の客数や売上、単価は大幅に低迷した。現在、一時期に比べ、水産物直売所の客数、水産物の単価は回復してきてはいるが、一部、コロナ禍前の水準とまでは至っていない。
来年度以降のアフターコロナを見据えた、水産物のPR強化による県産水産物の消費拡大や魚食普及に資する県産水産物のPR戦略の企画・実施に活用する基礎資料として、県内外の消費者の水産物の消費動向及び鳥取県の魚としてイメージする水産物を調査した。
2 アンケートの内容
(1)調査対象:一般消費者(県内外問わず)
(2)回答方法:インターネット上のアンケートフォームにより調査を行い、SNS(Facebook、Twitter)等でフォームを受け取った方が回答
※広報課のFacebook、Twitter及び食のみやこ推進課、観光戦略課のTwitterにて掲載
(3)回答項目:消費者の水産物の消費動向、鳥取県の魚としてイメージする水産物(15魚種を例示+自由記載) 等
3 アンケート実施期間
令和3年12月10日(金)~12月23日(木)まで
4 アンケート回答者数
418名(県在住者196名、県在住経験者58名、県外者164名)
5 アンケート結果の概要
(1) 回答者の9割が過去1週間以内に魚を食べ、8割がスーパーで購入していた。
(2)鳥取県の魚としてイメージする魚については回答数の多い順に以下のとおり。
【県在住者及び県在住経験者】
1位:松葉がに、2位:白いか、3位:もさえび、4位:ハタハタ、5位:ベニズワイガニ
・その他として、コウイカ、イガイ、赤貝、のどぐろ、シイラ、アジ、サバ、イワシ、サザエ、どぎ、キジハタ、酒津の塩サバ、境港サーモン、お嬢サバ等、多彩な水産物があがった。
【県外者】
1位:わからない、2位:松葉がに、3位:ベニズワイガニ
・その他として、シイラ、サバ、かれい、どぎ、のどぐろ、しらす、酒津の塩サバ、境港サーモン等。
(3)鳥取県の魚に寄せられた意見
【県在住者及び県在住経験者】
・鳥取県で生まれ育ち、他県に一時期住んだことがあるのですが、スーパーで手に入る魚の種類や鮮度の違いに驚いた覚えがある。離れてみないと、どれだけ自分が恵まれているのか実感できない。
・もう少しブランディングできたら東京でも鳥取の魚は売れると思います。
松葉蟹も越前蟹に負けてます、大間のマグロや氷見ブリのようになれば良いですね!
【 県外者】
・絶対に魚が美味しい土地だと思うのですが、有名な魚も料理もよくわからないので旅の候補地にしにくい。唯一行ったことがない県なので、知りたい気持ちはある。
・「大間のマグロ」や「呼子のイカ」のように「泊の○○」みたいなものがあると、魚介類も美味しいエリアのイメージが広がりそうですよね。最近、東京でも「白バラ」ブランドをよく見かけるので、魚介類もそんな風に目にできれば…と思います。
※詳細は、下記の「鳥取県の魚アンケート」実施結果の詳細のとおり。
6 アンケート結果の考察
(1)消費者のほとんどが魚の購入先としているスーパーマーケットでの販売促進の働きかけ強化が重要なことが明らかとなった。また、県民が食べたい、おススメしたい多様な魚があること、県内外から鳥取県の魚に対するたくさんの応援、思い入れ、好感があることが明らかとなった。
(2)以下のことより、県外への認知度を高める必要性が確認できた。
・県在住者及び県在住経験者が鳥取県の魚としてイメージする水産物として回答の多かった2位:白いか、3位:もさえび、4位:ハタハタの他、トビウオ、イワガキ等は、県外者の認知度が著しく低い。
・「わからない」の回答は県在住者及び県在住経験者にはなかったものの、県外者では79件あり、2位:松葉がにの45件を大きく上回った。
・シジミ、ホタルイカは県在住者及び県在住経験者より県外者の回答数が多く、島根や富山等日本海側の産地と勘違いしているか、どこも同じというイメージや鳥取の場所がよく知られていない可能性がある。