家業継ぎ喜びとやりがい
100年以上続く家業の代表取締役に就任して4年がたつ。「地域の皆さんに求められること」に喜びとやりがいを感じながら、ガソリンスタンドを運営する会社の業務全般をこなす日々だ。
元々家業を継ぐ予定はなかったが、大学卒業と同時にUターンし「地元に帰るなら家業を継ごう」と決め、働き始めた。最初はがむしゃらだったが、ベテラン社員らに支えられ、石油やガスなどの資格取得の勉強をしながら、働く楽しさを知った。お客さんと会話をする時間が好きで、地域の人と話すうちに自然と八頭弁が板につき、なじみ客も増えていった。
父が他界し、4代目社長となった。悩むことも多いが、「家業を途絶えさせたくない」という強い意志がある。仕事とプライベート両面で支えてくれる母の存在が大きく、経営に関して相談することもある。
現在、八頭町商工会青年部の部長を務める。異業種の経営者らと交流を深め、コロナ禍でも地域を元気にしようと、おととしから冬に花火大会を実施している。「悩みが共有でき、助けられている」と人とのつながりに感謝する。部以外でも、起業した仲間が頑張る姿に刺激をもらっている。
職場では、従業員2人との活発なコミュニケーションで、笑顔あふれる楽しい環境づくりを意識する。「性別関係なく、1人の人間として自分らしくいられることが大事」と話し、尊敬する父からの「好きにしていいよ」という言葉を胸に突き進む。
【写真説明】人や地域とのつながりを大切にしている竹内さん
※撮影時のみマスクを外しています
(2022年07月21日(木) 日本海新聞掲載)