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一昔前までは日本人のがん死のトップは男女とも胃がんでしたが、最近では死亡率は大幅に減少し、罹患率も減ってきています。とはいえ死亡数自体は大腸がんに次いで3位(2021年統計)と、まだまだ対策がおろそかにできないがんです。胃がんの進行度別治療法の選択は、基本的に胃がん治療ガイドライン第6版(2021年7月)に準じて行っています。最近では比較的早期のがんに対して低侵襲手術としての腹腔鏡補助下の胃切除術を積極的に行っています。傷が小さいため患者さんの術後の回復も早く、早期の退院が可能となっています。また、リンパ節転移の可能性のない早期のがんには内視鏡的切除を行います。

 

当院における早期胃がんに対する粘膜下層剥離術ESDの適応基準

治療前に内視鏡、胃透視、生検、超音波内視鏡などの諸検査をおこない、内視鏡治療可能な病変であることを確認する。

  1. 生検で組織型が分化型であること
  2. 明らかな粘膜下層への浸潤所見を伴わないこと
  3. 潰瘍をともなう場合、腫瘍径が3cm以下であること
  4. 技術的に安全に常識的な治療時間で一括切除できる病変であること
  5. 未分化がんの場合、潰瘍または潰瘍瘢痕をともなわない病変で腫瘍径が1cm以下であること

胃内視鏡検査:胃粘膜内がん

胃内視鏡検査:胃粘膜内がんの画像

粘膜剥離中

粘膜剥離中の画像

切除されたがん組織

切除されたがん組織の画像

 

腹腔鏡下手術による小さな手術痕

従来の開腹胃切除術

開腹胃切除術の傷跡

腹腔鏡補助下胃切除術

腹腔鏡補助下胃切除術の傷跡


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