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男女とも大腸がんの死亡率は上昇しており、国内のがん死亡数は肺がんに次いで2位です(2021年)。大腸がんは早い時期に発見すれば、内視鏡的切除や手術により完全に治すことができます。少し進んでも手術可能な時期であれば、肝臓や肺へ転移しても、手術により完全治癒が望めます。
しかし、発見が遅れれば、肺、肝臓、リンパ節や腹膜などに切除困難な転移がおこります。こうした時期では、手術に加え放射線療法や化学療法(抗がん剤治療)を行います。
手術療法に関しては大腸がん治療ガイドライン2019年版に準じて行っています。最近では比較的早期のがんに対して低侵襲手術としての腹腔鏡補助下の大腸切除術を積極的に行っています。傷が小さいため患者さんの術後の回復も早く、早期の退院が可能となっています。また、リンパ節転移の可能性のない早期のがんには内視鏡的切除を行います。

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