防災・危機管理情報


防ごう!入浴中の事故 ~ヒートショックや熱中症に注意~

  いよいよ迎えた冬本番。毎日の「お風呂」が楽しみという方も多いのでは。
  実はこの時期(12月から2月)、脱衣所や浴室での事故が多発していることをご存じでしょうか。
  暖かい部屋から比較的温度の低い浴室や脱衣所に移動するとき、自律神経の働きにより、体が寒さに対応しようとして血管が収縮し、血圧が上がります。お風呂に入って浴槽につかると、今度は逆に熱いお湯に体が対応しようとして、血管が拡がり、血圧が下がります。
  このように寒い日の入浴時は血圧が短時間に乱高下します。急激な血圧変化は、心臓に負担をかけることになり、脳卒中や心筋梗塞を引きおこしやすくなります。
  こうした健康被害を「ヒートショック」といいます。高齢者、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの疾病のある方は特に注意が必要です。
  また、高温での長風呂により、体温調節がうまくいかず意識障害を生じるなどして、いわゆる「熱中症」となり、浴槽から上がることができず溺れてしまうこともあります。
  入浴中の事故は日ごろからの入浴習慣の見直しで防ぐことができます。下記の「6箇条」を参考にして、楽しい入浴タイムを。

入浴中の事故を防ぐ 6箇条

 入浴前に脱衣所・浴室を暖めておきましょう。
 お湯は41度以下で10分以内を目安に長湯をしないよう気を付けましょう。
 浴槽から出る時はゆっくり立ち上がりましょう。
 浴室内に手すりを設置しましょう。
 食事直後・飲酒後・医薬品服用後の入浴を控えましょう。
 同居する家族がいる場合はひと声かけてから入浴しましょう。

2022年 脱衣所・浴室で発生した救急事案件数(504件)
2022年脱衣所浴室で発生した救急事案件数のグラフ
県内では入浴中の事故により、毎年約100人(交通事故死の4.4倍(平成27年から令和4年の平均値))の方が命を落としています

【問い合わせ先】 県庁健康政策課
電話 0857‐26‐7861 ファクシミリ 0857‐26‐8726
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