リスキリング&移住&転職!
「新しい環境への不安はありませんでした。今はもう鳥取を離れることは考えられないですね」と笑う田中晋さん。とっとりデジタル人材育成プログラムを受講し、今年3月に広島市からUターンして株式会社バードワークス(鳥取市)に転職しました。もともと営業職でキャリアを積んできた田中さんでしたが、転職を考えていた折にこのプログラムのことを知り、「キャリアの幅を広げられるかも」と参加を即決。培ってきた営業職のスキルやノウハウを生かしながら、ウェブ関係やプログラミングの基礎を身に付けて新たな世界へと漕ぎ出しました。
カギは丁寧なコミュニケーション
採用を担当した谷口智一さんは、「当社のニーズにぴったりマッチした人材を獲得できた。まさに渡りに船でした」と振り返ります。
ITの専門家集団として事業展開してきた同社にとって、経験豊富な営業職の獲得は課題のひとつだったそう。「『デジタル人材育成プログラム』ですから、もともとIT人材の採用を想定して手を挙げました。しかしよく話を聞いてみると、営業方面で求める人物像とちょうど重なる方だとわかって。そこからはトントン拍子でした。入社前にしっかりコミュニケーションがとれたので、社風や事業への理解も深めた上でそれに合った学習を進めていただけたのも大きかったですね」とメリットを語ります。田中さんも、「おかげで入社後のイメージギャップがほとんどなく非常にスムーズでした。こんな転職はなかなかないかもしれませんね」と同調。「鳥取は人も環境も食べ物も素晴らしく、大好きな土地です。けれどずっと県外で働いていて、なかなか戻るきっかけがありませんでした。このプログラムで、スキルを習得しながら新しい道が拓けて本当によかった」と語る声に実感がこもります。
モノを売る営業からITサービスの営業へと転身した田中さん。カリキュラムを通じて基礎知識を習得
入社前から人間関係が築けており、谷口さん(写真左)からの指導や助言も和やかに
リモートで学び、つながり、働く
一方、とっとりリモートワーカー育成・実践事業「とりも」では、オンライン講座による学習、実践を経て実際の業務受注までサポート。「新しく学び始めることは、まずそれ自体がひとつのハードルですよね。ましてやその後一人で稼いでいくというのは相当高い壁です。私たちはそこに向かうゆるやかな階段を作りながら伴走し、乗り越えるお手伝いをしたいと考えています」。そう話すのは、とりも事務局を務めるNPO法人bankupの藤吉航介さん。事業全体の企画、調整に加え、「ライティングコース」の運営も担います。講座ではそれぞれ一線で活躍する講師から現在進行形の実践的な内容を学べるほか、受講生同士や講師とのオンラインコミュニティで気軽に意見交換ができるのも特長の一つ。さらに、フォローアップ講座で独り立ちもサポートします。
事務局の藤吉さん。月1回のオンライン面談のほか気軽に質問や相談ができる頼もしい存在
無理なく、自分らしく
「おおげさでなく、とりもに出会って人生が変わったと思っています」。修了生の一人、長武奈緒美さんは穏やかに、でも力強くそう語ります。「数年前からヤギを飼い始め、その生活と両立できる働き方を模索していて。以前の仕事で文章を書く機会があり、それが面白かったことを思い出してウェブライターになりたいと考えたんです。ただ自分一人の力では難しく、足踏みする時期が続いて…そんな時にとりものことを知り、思い切って飛び込んでみました」。
現在は、請け負った業務を午前と夕方に自宅でこなし、残りの時間をヤギの世話、家庭での時間に充てながら自分らしく働く日々です。
「不安はあったけれど、諦めたくないと思って一歩踏み出したおかげで今があります。迷っている方がいたら、ぜひ挑戦してみて」と呼びかけます。
これらの事業を通じてデジタル人材の育成や地域経済の活性化を図りながら、一人ひとりが自分らしい働き方で輝ける環境づくりをこれからも進めていきます。
とりも修了生の長武さん。「自分で決めた時間で働けるのが何より。今の自分に合っていると感じます」と話す
ウェブライターとして働きながら「いつかヤギのミルクでチーズを作るのが夢」だそう
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