歴代藩主の墓碑は、高さ4.6メートルにも及ぶ壮大な「亀趺円頭」の墓碑。周囲には鳥取市福部町南田産の石を用いて厳重に玉石垣を巡らしている。墓碑は、三段に重ねた亀腹台石の上に「亀趺」と呼ばれる神獣を象った台石を据え、鳥取市用瀬町から運ばれた石を加工した円頭扁平な墓標を立てる。墓碑の前面には法号、裏面には藩主の事績が刻み込まれている。
ひとつひとつが異なっている個性的な亀趺の顔だちや、紀州徳川家や加賀前田家、奥州伊達家などからお輿入れになった夫人墓に刻み込まれた家紋も見所。
現在、墓所には墓碑・灯籠等の石造物のみが残るが、かつては廟所や廟門・回廊が建ち並んでいたことが古絵図・古写真から偲ばれる。