喜多原学園の園長に着任して1年が経過しました。この1年間喜多原学園での生活を時には子どもたちと一緒に生活を共にして、経験してきました。
子どもたちの野球大会やバレーボール大会の練習や大会でのがんばり。寮の中でルールを教えてくれたり、声をかけてくれたりとの気遣い、心遣い。小さなトラブルから大きなトラブルまでありますが、それを子どもたちなりに解決する力。できなかったことができたり、やりたくないと言っていたことに積極的に取り組んだり、いつの間にか集団をまとめていたりと、時間が経過するにつれ、子どもたち自身でいろいろと身につけ、学び、成長している姿がありました。
令和5年度末に半分くらい退所児があり、今年度はメンバーも変わり、また昨年度とは違った雰囲気で、男子も女子も生活が始まりました。今年度の子どもたちはどう変わっていくのか楽しみです。
子どもたち自身の力もありますが、子どもたちが自分を出せるのは、職員による環境整理もあってのことと思っています。喜多原学園の職員全員が、それぞれの個性を生かし、子どもたちにまずは安心・安全な生活の場を提供するという同じ目標をもって取り組んでいます。この職員の働きかけもあって、子どもたちも伸び伸びと過ごし、新たな自分の発見につながっていくと思われます。
また、子どもが伸び伸びと過ごせる環境を作れるには、後援会による応援も必要ですし、いつも後押し、ご協力いただいています。この場を借りて感謝申し上げます。今後もご協力お願いします。
喜多原学園では、この子どもたちの成長を保護者の方はもちろん、子どもたちに関係していた方にも見ていただきたい、感じていただきたいと思っています。そして、一緒に子どもたちを育てていきたいと思っています。今までコロナで中止していた園遊会も昨年度から再開しました。学校の参観週間もあります。下校後には一生懸命運動をしている姿もあります。ぜひ足を運んでいただいて、一緒に子どもたちが成長した姿を共有できたらと思います。
「子どもが安心して、生活が送れる環境づくり大作戦」と銘打って今年度実行中です。お力添えをよろしくお願いします。
令和6年4月
園長 坪倉 嘉隆