県内には、世界文化遺産登録を目指す三徳山、悠久の大山、歴史あふれる穏やかなたたずまいが今に息づく倉吉市・鹿野町、弥生ロマンあふれる妻木晩田遺跡や青谷上寺地遺跡など、魅力的な史跡やまちなみ、麒麟獅子舞、因幡の傘踊りなどの伝統芸能等、数多くの歴史・文化資産があります。しかし、それら地域の誇りに対する理解・認識は必ずしも十分ではありません。また、少子高齢化による担い手不足も相まって、郷土に伝わる伝統や芸能が消失する懸念もあります。これらを次代に継承するとともに、地域文化財を活用して、鳥取に暮らすことに「誇り」を感じられるような個性的な地域づくりを展開することが求められています。
また、鳥取県には、「生活する・暮らす」という面から見たとき、普段の生活の中で、きれいな空気や水に代表される生活環境の良さ、人と人・人と地域との結びつきが強いこと、働く場所と住む場所とが近接している・時間に追われていないことなど、いわゆる「スローライフ」や「ロハス」に象徴されるような心豊かで充実した価値ある生活を送る上で、大都市圏に比べて優位性があります。
都道府県別ソーシャル・キャピタル指数
資料 内閣府「ソーシャル・キャピタル:豊かな人間関係と市民活動の好循環を求めて」(平成14年度)